小屋を建築したい!小屋(10㎡・3坪以内)への憧れと現実(建築基準法上の注意点)

今回は、前回の物置に関する記事に続き、小屋の建築についてです。
隠れ家的小屋を建築する際の注意点についてです。

こんにちは。山好き建築士です!!

小屋といっても、住宅の敷地内に設置するBESSさんが販売しているログ小屋みたいなものです。とっても魅力的だし、欲しくなっちゃいますよねϵ( ‘Θ’ )϶

だって、小屋の中に趣味の物を入れたり、小屋の前でBBQなど、とっても憧れます

そこで、10㎡(3坪)以内の小屋の法規について説明したいと思います!
なお、今回は、敷地内に新築(既存棟への増築ではない)する場合です。
また、建築士ではない方でも自身で建築確認申請したいと考えるのではないでしょうか。少し触れてみたいと思います。

ちなみ、本当は、BESSさんのログ小屋が購入できる資金があるのであれば、自宅の敷地内に建築する過程などを含めて紹介したいところですが、、、ブログが上手くいけばいつかは買えるかもしれません٩( ‘ω’ )و

建築士ではない人が設計又は工事監理してOK?

結論から言うと、木造の建築物で2階以下・100㎡(30坪)以下であれば一級・二級建築士でなくても設計・工事監理することが可能です。
つまり、木造平屋10㎡(3坪)以下も設計・工事監理OKです。

建築確認申請は?

先に出鼻を挫くようなことを言うと、建築士の特例が使えないので、よほど時間があって、なおかつ勉強する時間がある方以外は正直オススメできないです(※)
それでも自分でやってみたいと思う方はチャレンジしましょう!

(※)例えば、建築士の設計の場合は、建築確認の際に提出する書類が簡略化されますが、建築士の設計ではない場合、提出書類が多くなるため、かなりの手間と時間がかかるかと思われます。

話は戻り、10㎡以内であれば原則として(準)都市計画区域外であれば建築確認申請不要となるので、区域外の方は心配しなくて良いのですが、建築確認申請が必要となる都市計画区域内の場合です。

敷地・構造・防火上の規制は?

木造のログハウス小屋などを設計する際に、特に注意しなければならない4点(敷地、防火、基礎、構造)について説明します。

(敷地関係)

○住宅(母屋)に附属する小屋(離れ)であれば建築基準法上の不可分の関係にあるので一敷地としてみることができますが、例えば小屋が住宅に附属せず、関係性のない用途(カフェや物販店などに使用)の場合、新たに接道を確保する必要があります。

(防火関係)

○防火地域内は、外壁・軒裏を防火構造にすれば、50㎡以内の平屋の附属建築物に限り、耐火・準耐火建築物にしなくても良いですが(法第61条第一号)、防火構造が求められる時点で、ログハウス小屋は難しいです。防火構造は不可能に近いです。
木造在来軸組工法であれば十分に可能

○市街地の多くは、建築基準法第22条区域となっているため、屋根は不燃にしなければなりません。詳細は過去の記事を参考にしてみてください。(準防火地域内も同じ)
(ちなみにBESSさんの小屋は屋根が板金なのでOK)

法第22条区域の場合、延焼のおそれのある部分(平屋だと敷地境界線から3m、道路の中心から3m)の外壁は防火構造とする必要があるため、ログハウスとする場合は、延焼のおそれのある範囲内には配置しないようにしましょう。
なお、準防火地域内の場合は、延焼のおそれのある部分については、軒裏も防火構造とし、外壁の開口部は防火設備が必要となります。(木造在来軸組工法であれば対応可能

(基礎)

○小屋の使われ方によりますが、趣味スペース等の居室として使用することが想定されるため、平成12建設省告示第1347号に規定される基礎が必要となります。
○この告示通り設計するのが無難です。(なお地盤調査は施行令第93条を参照)

(構造)

木造在来軸組工法であれば、施行令第3章第3節 木造を確認しましょう。
ログハウスの場合は、平成14年国交省告示第411号に規定する構造とする必要があります。なお、この規定は施行令第80条の2から規定される告示のため、建築士特例は使えません。
※BESSさんのホームページを確認すると、確認申請にも対応とあるので、告示にもちゃんと対応しているのでしょう!!

建築確認申請の書類は?

施行規則第1条の3に記載されています。その他、特定行政庁ごとに施行規則に記載のない書類についても、条例等で追加(例えば公図)添付を確認申請時に求めているので、ご注意ください。
この規則第1条の3を読み解き、必要な書類を揃えます。挫折した時は、建築士を頼りましょう。

まとめ

BESSさんの小屋に憧れて、書いてみた記事ですが、結局、素人が建築確認申請を行うのは無理みたいな記事になってしまいました・・・難しいぶんだけ建築物には人命が関わってくることから、法規では細かく規定されているのではないかと考えられます。
でも、建築士じゃなくても出来ないことはないので、頑張れる方はチャレンジしてください!

BESSさんの小屋が純粋に「いいなぁー」って思っている方が結構いるはずと考えての記事ですので、読んで頂けて少しでも建築基準法をご理解頂けましたら嬉しい限りです。BESSさんの小屋写真をBlogに貼れたらいいなぁ・・・ϵ( ‘Θ’ )϶

 

建築基準法は”例外”や”ただし”が多く、プロでも法の解釈に悩み苦しむことが良くあります。注意はしておりますが、間違いがあるやもしれませんがご容赦ください。掲載する情報はあくまでも日常生活の知恵の一つの参考程度と思ってくださいネ。
私のブログを読んで頂いた方が建築基準法に関心も持って頂けば幸いです。(๑╹ω╹๑ )