医療格差の問題(医師不足が問題?)

医療格差でよくクローズアップされるのは、地方における医師の”数”ですが、地方の医師不足を解決することが課題の本質ではないと思います。課題は”質”の方です。

ここでいう質というのは、分野によって医師に求められるスキルが大きく異なるため、一括りに医療の質とは○○だということはできませんが、小さな町の開業医と政令市の大学病院の医師では求められるスキルが違うことを思えばイメージできると思います。

仕事で地方都市や大都市を行き来したりしますが、地方都市では特に医学部や医系大学がない地域は、医師不足が進んでいると聞きます。

多くの人口を有する地域では、当然、患者が多くなるため、様々なスキルを持った医師とハイスペックの医療機器が整うのは市場原理にあっています

当然、そういった地域にいれば、出産や子育て、自分の将来が安心ですよね。
しかしながら、地方ではそうはいかないんですね・・・風邪や骨折ぐらいなら大丈夫でしょう。でも、重い疾患を抱えた場合、大学病院や専門の医療機関まで2・3時間以上かかるんですよね。車でも無い限り、日常的に利用することは不可能でしょう。たまたま住んでいた地域が違っただけで、受けることができる医療行為に大きな差が生まれてしまうんです。

医師は給料が一般的な会社員に比べると高いです。
偏差値が高い大学を出で人の命を預かっているんですから当然です。
そういった方達の全員が善意だけで出身地以外の地方の医師になると思えません。
縁もゆかりもない町に来るとは考えにくいです。善意だけでビジネスは成立しません。

だから、地方の医師不足を解決することが最良の策だけではないと思うんです。
医療を受ける可能性の高い潜在的な人達を含めて”質の高い医療”に近づけることが重要だと思います。

中規模程度の地方都市から高度な専門医療を受けることができる施設までの距離を縮めることや、医療施設の立地を最適化した方が解決できる課題は多くあると思います。

例えば、高速鉄道網の整備(新幹線)や高速道路網の整備(全ての路線で100km以上で走行可能にする)などにより、都市間距離を縮めることを優先した方が、来るか分からない医師に望みを託すより、遥かに経済的だと考えます。
また、将来人口推計から専門医療行為を行う機関の立地場所を統廃合を含めて、再配置することで、都市間距離の調整を行います。これは都市計画のプロが考える必要があると考えます。

さらに、人命に大きく関わらない分野から専門医に転職しやすくなるよう促す制度を整える時期にきているのでは無いのでしょうか。やる気次第でいくらでも転職可能だと思います。

NHKの島津アナウンサー(44歳)が医者を目指すためNHKを退職されたことが分かりました。こういった異業種の方が新たに医者を目指すことは凄いことですし応援したくなります。

日本は新卒主義が根付いていますが、こういった方が少しづつ増えていくことで、30や40、50代になっても医者になれることを示すことで、現在の医者養成システムのあり方を変えていくキッカケになって欲しいですね。

今回は、知り合いが高度医療を受けていることもあり、思いだけを綴ってみただけです。感想文程度だと思ってください。( ・∇・) また、次は建築系の記事を書きたいと思います。