【No.7 柱小径の改正の概要】木造ZEH/ZEB等は柱の小径が改正(改正案の概要を解説)

この記事では、2022年(令和4年)建築基準法・建築物省エネ法等の改正に伴う法第20条(構造耐力)改正の重要な項目の一つです。同時に壁量規定についても改正されています。壁量については、こちらの記事(内部リンク)参考にしてみてください。

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柱の小径の改正概要

*柱の小径改正の概要(出典:国土交通省https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_tk_000166.html)

改正内容としては、「ZEH水準等の建築物」と「ZEH水準等の建築物(多雪区域)」が追加されます。分母が小さい方が柱の小径を小さくしなければならないとするもので、例えば、平屋住宅(軽い屋根)で、横架材間の距離が2.7mであれば、小径は8.2㎝以上としなければなりませんが、これがZEH水準等の建築物であれば、9.64㎝(多雪区域は12.3㎝)以上としなければならなくなります。

通常105㎜または120㎜を使用しますが、2階建て住宅(軽い屋根)で横架材間の距離が2.7mののケースでは、ZEH水準等の建築物は小径が108㎜以上となるため、これまで通常使われてきた105㎜は使用できず120㎜を使用することになりますね。

とはいえ、現代で120㎜は一般的かと思いますので多雪区域以外の地域では問題がないように思います。

>>>多雪区域内の木造設計は柱径に注意が必要!!

施行予定日

建築基準法施行令は、令和5年秋(2023年秋)に公布(検討会で審議→パブコメ→閣議決定→施行令公布)され、令和7年4月(2025年4月)施行となります。

公布から施行まで1年半近くの周期期間が用意されるので、その期間中に説明会や講習会が実施されると想定されます。その期間中に講習会等を受講するのが良いかもしれないですね。

注意事項など

そもそもZEH水準等の建築物とは?など、その他の留意事項は、壁量規定の改正の方の記事に書いてあるので参考にして頂ければと思います。






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YamaKen都市計画(まちづくり)を通じて都市を美しくしたい人
【資格】1級建築士、建築基準適合判定資格者、宅建士など 【実績・現在】元役人:建築・都市計画・公共交通行政などを10年以上経験 / 現在は、まちづくり会社を運営:建築法規・都市計画コンサル,事業所の立地検討,住宅設計など