前回に続き、平成30年の一級建築士試験製図試験(独学向け)についてです。
温水プールがある施設をどうやって調べるのだろうかと簡単にわかる方法はないかと調べていたところありました!
それは、厚生労働省のホームページで公表している、健康増進施設認定制度に基づく、運動型健康増進施設と温泉利用型健康増進施設の二つです。
ここから施設一覧を確認することができるのです٩( ‘ω’ )و
ここから各施設の施設概要や写真を見れば、どんなボリューム感か分かるのではないかと思います。国内にそれほど施設数が多くないため、ほとんどの方が設計したことがないプール施設のボリューム感を把握するのにちょうど良いと思われます。(独学者には最適と私は思います)
また、プールに併設されであろうエクササイズスタジオやジムなども、どのくらいの規模や配置感が分かってくるので、製図書き終わった後の休憩時間などに一通り見ておくと良いと思われます。(๑╹ω╹๑ )
○ 前回の記事に続き温水プールを考えてみます。(前回の記事)
・プールの配置
前回は、1階以外にプールの配置はないのでは?と書きましたが、厚生労働省が公表している情報によると、2階に計画されたプールもありますし、過去の類似問題でも一階もあるようですね。海外では最上階にプールがある有名な建築物もあります(これは製図試験とは関係ない気がしますが)
しかしながら、仮に2階以上に配置すると、1階の階高が少なくとも6m程度は必要になること、また、長いスパンになることと、プールの荷重を考慮すると梁が大きくなり、構造計画が面倒です。さらに、プールは大空間となることが想定されるため、上階は計画しないことになりそうです。大空間となるときは、特定天井(建築基準法施行令第39条第3項ー平成25年国交告示第771号)に該当する可能性もあるのでご注意ください。
プールの長さですが、一般的に25mを考えますが、そうすると、一級建築士設計製図試験の過去の配置計画の規模から想定すると、敷地内に収まりにくい状況になりそうなので、やっぱり20mが妥当なところなのでしょうか・・・ただそうすると、20mプールでは、スポーツ施設と呼べないような気がします。
いずれにしても、25mプールの可能性もあると考えていた方が良さそうです。