地方都市において公共交通が必要だと言う人は、まず自分で乗った方が良い。

こんにちは。やまけんです!!

本業は建築士ですが、公共交通に関することも大好きです。

地方では、「公共交通は必ず必要」、「コミュニティバスが必要」、「一便でもいいから走らせて欲しい」・・・等々

あるかと思います。

特に、大都市圏や政令市以外の地方都市は、こういった公共交通の課題に今まさに直面している状況にありますね。




地方における公共交通の課題

(鉄道)
・本数が少なく、終電も早いため、通勤通学に不便で使いづらい。
・自宅から遠いところに駅があるため、使いづらい。
・主要な駅周辺に買い物できる場所がない(郊外に大型店がある)ため、駅を利用する必要がない。
・大都市圏への移動手段以外に駅は利用しない。

(バス)
・本数が少ないため利用しない。
・車の方が早く移動できるため利用しない。
・自宅の近くにバス停が無いため利用しない。
・電子決済に対応していないため利用しない。
・接客サービスとして対応が悪い。

これは課題のほんの一例ですが、このように地方の公共交通は大きな課題をいくつも抱えています。

だから利用する人が少ない

ですが、それでも、地域に公共交通を残すよう努力すべきだという意見が根強く残っていると思います。ですが、そういう意見を言う人達の多くは不便だから利用しない

つまり、公共交通は「あった方が良い」けど「不便だから利用しない」。というロジックになっているのです。

だったら残す必要ないよって思う方。

真に必要な人はいます。

経済的に自家用車を所有できない方。車を運転できない方。等々・・・

また、みんなが車=便利と思っているわけではなくて、鉄道やバスが好きな人は、日常からこれらの公共交通を利用していると思います。

あとは、日本では、一般的に 鉄道が無い=不便が地域 と思われがちです。

都市のブランドとして、鉄道はあるべきものだと感じます。

経済合理性に欠いたら存続はできない

当然ながら、需要<供給量 となったら経済的に成り立たないため、存続することはできなくなります。

当たり前ですので、この車本位の地方都市においては公共交通は存続できなくなる

いくら鉄道やバスの交通事業者が頑張っても乗らなければ、経営は難しくなります。

本数を多くしたら乗ると言っても、自家用車を毎日運転している人が急に公共交通に変更するなんてことは、ほぼ不可能に違いし、あり得ない。

つまり、利用者(潜在的利用者を含む)と交通事業者の歩み寄りが進まない限り、公共交通は縮小していく一方にあるということです。

ですから、地域として残したいなら、乗るしかない。

公共交通を公共財にしても良い

準公共財である公共交通は、地域として残す必要があるインフラ施設(道路と同じ)であれば、公共財として税金を投入して残していけばよいと思います。

公共交通の目的税も一つの手段だと考えます。

それでも、独立採算の必要性を考えている方は、大都市の交通が黒字路線なのは、異常であるくらいに思った方が良いと思います。

地方で黒字経営の公共交通の方が稀くらいに思います。

地方都市のインフラとして必要ならば税金を投入して残せば良いんです。

社会福祉の一環として考えてもいいと思います。

これからコンパクトシティ形成を進めていかなければならない地方では、公共交通を地域のインフラとして残す方が良いと思います。

自家用車に頼らざるを得ない都市構造をつくってしまった経済成長の責任

全国どこの地方都市でも、DID地区(人口集中地区)は高度経済成長に合わせて、大幅に増加したので、都市が拡大したことになります。

これは国土交通省の資料ですが、人口は2割しか増えていないのに、DID面積は倍増しています。つまり、市街地が大きく拡大しただけ。

※出典:改正都市再生特別措置法等について(国土交通省都市局)H27.6.1

このDID面積の拡大を止められている都市があれば、その都市は経済的に豊かな都市になっていたはずです。
一人あたりの居住面積が小さくなったはずですが、その分、効率性の高い都市活動が展開できたはずです。また、郊外に立地する製造業の拠点への交通も自家用車ではなくて公共交通が主流になっていたはずです。

ですが、現実は、現代の地方都市そのものです。
マイホームを持つことへの憧れ、利便性の高い車を前提とした都市の形成こそが要因です。

公共交通を主体とした都市へ転換するには生活スタイルを変えるしかない

今の地方では、利便性の高い自家用車を前提とする都市となるのが当たり前です。

しかし、その都市を変えて、都市生活における効率性の高い都市とするためには、公共交通に乗る生活スタイルに変えることが前提だと思います。

一人一人が、無理にでも公共交通を利用するんです。

あとは、超優良企業が地方都市の中心部に大きく投資して、歩いて仕事・生活することを前提にした都市につくり変えるしかないのかなと思います。

車は便利ですし、あった方が良いですが、車を優先する都市は、都市のブランド力としては、公共交通が弱いことになるため、都市としての魅力に欠けるように思われます。

まとめ

いずれにせよ、まずは、不便だから乗らないじゃなくて、無理にでも乗るしかないです。

そしたら、交通事業者側からサービス面で改善されていくはずです。

そして、利便性は向上され、さらに便利になっていく。この正のスパイラルをつくる他ありません。