ビザンティン建築とは、東ローマ帝国(ビザンティン帝国:395ー1453年、首都は現在のイスタンブール)時代の建築様式のことです。
東ローマ帝国時代の首都であるコンスタンティノープルは現在のトルコにあるため、イスラム建築だと勘違いしている方が多くいるかもしれません。
実際は、東ローマ帝国はキリスト教を国教としていため、コンスタンティノープルがあったトルコには、今でもビザンティン建築は教会堂(聖堂)が中心として多く残っています。
ビザンティン建築。なんと言っても特徴的なものは、ドームですね。
バシリカ式教会堂の上部にドーム設置されているいますから、『ビザンティン建築』とはこれだ!ってすぐ分かります。笑
といっても上部にドームを設置するために試行錯誤の上、ようやく設置できるようになったようです。
中でも代表的な建築物は『ハギア・ソフィア(アヤ・ソフィア)』です。
建築に携わったのは、建築家ではなく、物理学と幾何学の専門家だったようです。(物理をやっていれば建築家としてやっていけそうですが・・・)
トルコの首都であるイスタンブールに現存しています。現在は博物館として使用されています。建築年は、今から1,500年前ですよ〜〜〜。感動しちゃいますよね。
寸法でわかるように大空間となっています。大空間であるがゆえか強度不足なのかは不明ですが、過去に3度も崩壊しています。
一度目の崩壊は557年、二度目の崩壊は989年、三度目の崩壊は1346年です。いずれも大きな歴史から見たら3度も!!ですが、当時の人からすれば、崩壊期間が400〜500年スパンですから、”またか!”みたいな感じではなかったはず。
1453年にオスマン帝国の支配下となってからは、大聖堂からモスクに転用され、敷地内の中に4ミナレット(塔)が4本建設されています。
そのため外観上からイスラム建築?と認識されてしまうのかもしれません。ただし、イスラム建築にもあるような壁面が華美に装飾されていますので、とても美しい内装です。
これが、ハギア・ソフィア聖堂の内部です。
500年ごろにこの様な大空間の建築物を建築できるってすごい技術ですよね。
もう一つ、『ビザンティン建築』を代表する建築物として、イタリアのヴェネツィアに『サン・マルコ聖堂(1090年頃建築)』があります。
ハギア・ソフィア(マヤ・ソフィア)同様にドームが上部に設置されているほか、内部は、金箔、モザイクなどの華美な装飾が施されています。
なお、東ローマ帝国滅亡後のビザンティン建築については、ロシア正教の教会建築において受け継がれており、ドームはタマネギ型に改造されていますが、モスクワに後期ビザンティン?と言っていいのか『聖バシリウス大聖堂(1561年)』が代表的な建築物として残っています。
今回は『ビザンティン建築』を紹介しました!!
最後まで読んで頂きありがとうございました٩( ‘ω’ )و
最後の書籍の紹介です。
▶︎▶︎▶︎こうした書籍を読むとビザンティン建築をより深く知ることができるのでマニアックな本がおすすめ。