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OYOLIFE オヨライフの上手な利用の仕方(メリット・デメリットを解説)

今回の記事
・OYO LIFE(オヨライフ)を利用したいと考えてるけど、どこか不安
・マンスリーマンションとの違いが分からない

上記の悩みを解決する記事です。

建築士で宅建士であるわたしが、OYO LIFEを利用したいと考えている方やOYO LIFEとマンスリーマンションとの選択で悩んでいる方の疑問を解決します。

記事を読んでいただければ、自分のライフスタイルにあわせて正しく選択できるようになっているはずです。

それでは、説明します。




OYO LIFEのデメリット

はじめにメリットではなくてデメリットの部分を説明します。
メリット・デメリットと言うのは”誰に”とってによって変わるので、デメリット=ダメ とは思わないようにして読んでくださいね。

OYO LIFEのデメリットは、契約形態が「一時使用目的賃貸借*」であるという事です。
*OYO LIFEさんのホームページをご覧になり、利用規約の部分を閲覧すると分かります。

つまり、どういうことかというと、通常にアパートの契約ですと「普通借家借契約」といって、業界の慣例として、契約期間を2年とする場合が多いですが、特徴として、貸主が引き続き居住する事を希望している場合は、貸主からの解約や契約期間終了時の更新の拒絶は、貸主側に”正当な事由”がない限りできないこととなっています。

ですが、「一時使用目的賃貸借」の場合、部屋を使用することの権利を有するだけなので、極端な事を言うと、借主保護の傾向が非常に高い借地借家法のうち”建物賃貸借契約”については適用されません(借地借家法第40条)。

[借地借家法第40条]
(一時使用目的の建物の賃貸借)
この章の規定は、一時使用のために建物の賃貸借をしたことが明らかな場合には、適用しない。
※この章とは、第3章の規定のことで、建物賃貸借契約に関する規定です。

これについて、通常のアパートのように何年も居住する本拠地として使いたい人にとっては、不向きといえます。

あくまでも、部屋の使用許可であるという点(ホテルに近い)が重要です。

OYOLIFEさんの最大の特徴であるスマホで完結させるためには、オーナーからのサブリースによる転賃借によって宅建業法の適用を受けず、なおかつ、一時使用目的とすることで実現することができたシステムと考えられます。
ですので、サブリースや一時使用だから、悪いとか良いとかと言った判断がされるものではありません。

従来の「マンスリーマンション」と仕組みとしては同一ですが、OYO LIFEは、世界第2位ホテルチェーンOYOとソフトバンクビジョンから1100億円を出資して、Yahoo!Japanの合弁会社であり、大規模な資本とITを活用しているという点がポイントです。

特徴として、従来の「紙」による方法を徹底的に排除し、電子化決済でスピード処理することで利用者の利便性を高めているということです。

(補足:90日以上の契約について)
OYOLIFEさんのホームページからは確認することはできませんでしたが、OYOLIFEさんのレビュー記事を書かれている方のブログを確認すると、90日以上契約の場合は、「定期借家契約」になると記載がありました。

「定期借家契約」の場合、契約の更新が無い契約となり、契約の更新をせず契約期間の満了とともに契約が終了することを書面交付により借主に説明する義務が借地借家法上、生じることになります。この説明を怠った場合、定期借家としての効力がなくなり、はじめに説明した「普通借家契約」となります。

ちなみに、契約期間が1年以上の場合、貸主から契約期間満了の1年前から6ヶ月前までの間に借主に契約が終了する旨を通知する必要があります。なお、貸主と借主が合意すれば再契約する事は可能です。

とはいえ、定期借家契約で自動更新はありませんから、契約期間満了を迎える数ヶ月前から次の居住先を検討しておく必要があるため、はじめから2年を超えて住みたいと考えている方にはおすすめしません。

OYOLIFEのメリット

先ほどのデメリットのところでも少しだけ説明しましたが、メリットは「手軽さ」にあります。

スマホから、ホテルを予約するように部屋を借りることができるため、通常のアパートを探して、不動産店に来店して、説明を受けてから契約書の作成、鍵の引き渡しまでの日数のかかるものが最短で30分で出来てしまうことです。

それに、家具家電付きで、敷金・礼金・仲介手数料はかからないため、初期費用を抑えたい人にとっては、メリットが高いです。

また、比較的短期間の居住でホテルではなく家に住みたい方にとってもメリットが高いと思われます。

メリット・デメリットのまとめ

メリット(特徴)

・初期費用を抑えることができる(敷金・礼金・仲介手数料不要)
・不動産店に足を運ぶ手間や契約時の手間を省略できる
・光熱水費やインターネット利用料が不要
・家具家電付きで、なおかつすぐに住むことが可能
・短期間居住で容易に住み替えができる

デメリット(ライフスタイルの別で異なる)

・一時使用目的の契約のため借家人保護に難有
・そのため、2年を超えるような長期利用者には不向きとなる恐れ有
・初期費用がかからない分、家賃は割高に設定されているため短期契約は損する可能性有
・現在のところ、ホテルライク使用等の高級物件がない

では、どういった方にオススメできるのか、まとめましたのでこちらをご覧ください。

OYO LIFEをおすすめできる方

OYOLIFEさんの最大の特徴であるスマホ完結によるスピードが最も利便性が高い理由ですが、その他にもこういった方におすすめできると考えられます。

おすすめしたい人
  • 初期費用を抑えて引越しをしたい方
  • 様々な家を短期で転々としたい方
  • 不動産店に来店する手間などを省略したい方
  • 短期で住んでみたいと考えている方(例えば、1ヶ月だけ東京で暮らしてみたいとか)
  • 余計な荷物は持たずにリュックやスーツケース一つで生活されている方
  • ホテル生活には飽きた方

ホテルに近いですが、ホテルよりも格安で、なおかつ民泊よりは長期に入居できる住宅として捉えておくくらいがちょうど良いかなと思われます。

また、資本をいかして入居可能な物件を広げているようですので、長距離の都市間移動(東京ー大阪など)も容易に出来て、例えば、冬は暖かい沖縄に、夏場は北海道に住むなどの”旅をするように居住する”が可能になると思われます。

おそらくですが、特定の居住先を選ばないという考えは、近年出てきた考えですが、現在ではホリエモンさんが実践していますよね。これがもっと普及する時代は遅かれ早かれ必ず到来するはずです。
何故なら、パソコンやスマホひとつで仕事が出来る時代になったからです。

堀江さんもオヨライフさんの戦略などについて解説しているのでこれから入居しようと考えている方は観た方が良いですよ〜

今後の動向

大規模な資本をITを活用しているため、利用者の声をデータとして活用し、より良いサービスにつなげていくはずですから、ライフスタイルの変化に対応した物件(シェアオフィス併設、高級物件、シェアハウスなど)でかつ、テクノロジーを駆使したものが必ず出てくるのは間違いないと思います。
(そうではない場合、従来のマンスリーマンションと何も変わらないため、飽きられてしまう可能性・・・)

現在も主流の普通借家契約ですが、現在、安全性の高いブロックチェーン技術を活用して、不動産賃貸物件の内覧から入居までの手続きについて、ワンストップ化して利便性を高める実証実験が積水ハウスやKDDI、日立製作所などで進められているため、一時使用目的賃貸借ではない、通常の借家契約でもスマホひとつで契約できるようになる日は近いかもしれないです。そうなれば、OYOLIFEさんのシステムをそういうのにあわせて変化していくことが考えれます。

それでは、今回は以上となります。

当記事をご覧になった方の参考になっていれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。






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ABOUT US
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YamaKen都市計画(まちづくり)を通じて都市を美しくしたい人
【資格】1級建築士、建築基準適合判定資格者、宅建士など 【実績・現在】元役人:建築・都市計画・公共交通行政などを10年以上経験 / 現在は、まちづくり会社を運営:建築法規・都市計画コンサル,事業所の立地検討,住宅設計など