こんにちは!建築士のやまけんです。(今回は、建築や都市とは直接関係のない記事です。)
哲学というだけでプラトンやアリストテレスなどの古代の人達やマルクス、ニーチェ、サルトルといった現代の哲学者をイメージし全く受け付けないという方には、優しい哲学本です。
なんと言っても、漫画ですので理解しやすくなっています。
と言っても『さぁ、哲学を学ぼう!』といった感じではなく、読み終える頃には『あれ、哲学なんだっけ?』と思うかもしれませんが、”自分自身が考える正しさ”や”考えて自分と向き合うことの大切さ”とは何かを教えてくれるキッカケになると思います。
きっとね、今でも中学生の純粋な心を持っている人ならば必ず響くと思います。
ちなみにですが、哲学は悩みを解決するための思考の手法の一つであって、哲学自体が解決するわけではないので、誰かに悩みを解決して欲しいと真剣に考えていて、自分の力ではどうにもならない場合には、人に頼りましょう。
では、話は戻り。
時代は1937年(昭和12年)の日中戦争が本格化する頃です。終戦まで残り8年。ここから日本は挙国一致体制を強化していき、国内が有無を言わさずに戦争一色になる直前です。
この時代の中で、コペル君という一人の中学生が、学校生活を送る中で、友達との関係から様々なことを学び実践し”自分はどう生きるか”という点にフォーカスした物語です。このコペル君の叔父さんとのやりとりがポイントとなっていて、叔父さんからコペル君に投げかける言葉がコペル君を成長させていきます。
原作は、編集者・児童文学者の吉野源三郎氏(1899ー1981)です。
80年前の小説ですが、当時も相当読まれたみたいですね。約80年間にわたり支持されていますから、きっと誰にとっても何かを得られる本となっているんでしょうね。孫氏の兵法みたいなものかもしれませんねー。
建築士や宅建士の方は人付き合いに疲れるでしょうから、仕事の合間にでも読んでみてください。笑
これをキッカケに『哲学』に興味がでたら、次の書籍がおすすめですが。
『マンガで実用 使える哲学』
これは、ケースごとにどのような哲学が実践的に活用できるのかを教えてくれるものです。
この本で紹介されている哲学者のすべての考えを読む必要はないですし、というか読んでいたら時間がもったいないので、自分の事象に該当する項目だけ読むだけでも『哲学』ってこういう事かを教えてくれます。その中で、気になるなと思った哲学者の考えを紐解いく方が理解しやすいと思います。
という事で、今回は以上となります。
哲学は自分との対話が重要ですので、休みで自分一人となった時には読んで見ることが良いかもしれません。
どなたかの参考になれば幸いです。
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