こんにちは!やまけんです。
普段は、建築や都市計画、不動産に関する専門的知識をブログを通じて発信しているブロガーです。
都市計画を専門にしているわけですが、都市計画の領域において現在、実装に向けて盛んに実証が進められているのが『Smart City(スマートシティ)』です。
スマートシティは、都市のあらゆる課題を先端技術を活用して解決していき、都市の最適化を図っていこうとするものですが、現在において成長段階にある市場です。この市場を制覇する企業が間違いなく世界経済に影響を及ぼす企業になるはずだと思っています。
ということで今回は、こちらの書籍を読みました!!
▶︎2025年を制覇する破壊的企業(著者:山本廉正)
著者の山本氏は、1981年生まれ、ハーバード大学大学院→Google→VC(Venture Capital)に携わりながらハーバード大学客員研究員、京都大学大学院で准教授を務めてらっしゃいます。
この著者は、ベンチャーキャピタリストでありがら、シリコンバレーのVCへのアドバイスもされていることです。
シリコンバレーから世界経済を見ているので、アメリカ経済から5〜10年程度遅れていると言われている日本が、これから10年後にどのような変化が起きるのが把握するのにとても役立ちます。
また、こちらの書籍では、事実に著者の見解も書かれているので、とても勉強になります。
ではでは、この書籍から得られた知識の一部をわたしの見解を含めてレビューします。
まだ、GAFAって言ってません?
ここ最近、GAFAという言葉が国内の経済紙でよく目にするようになりましたけど、なんとなく使っていません?GAFAって国内でしか使っていないので、アメリカでの呼称からお伝えていきます。
それは、FANNGです。GAFAと全然違うじゃんと思うかもしれないですが、Netflixが加えられているだけ、企業はGAFAと同じです。
FAANGとは、Facebook、Amazon、Apple、Netflix、Googleの5社です。このうち、Netflixについては日本人は馴染みが少ないかもしれないですね。ちょっと調べてみるとアメリカにおける動画コンテンツとしてはNetflix一強です。
それでここに、6社を加えて11社が世界を制覇すると著者は言っています。6社とは、Microsoft、Tesla、Impossible Foods、Robinhood、CrowdStrike、Shopifyです。
ちなみに、私もコンサルをやっているのでたまに思うのですが、テスラも知らない経営者や会社役員が多いことに驚くことが多々ありますw あのテスラ知らないの!?と驚愕・・・そりゃぁ市場の波に乗れないよ・・・
5社についてはそれなりに知っている人が多いと思うので、残りの6社のうち私的に注目している企業について簡単に解説していきます。
Tesla
電気自動車を販売しているだけの会社じゃない!!というのがTeslaです。
Teslaの代表であるElon Reeve Muskのミッションは、エネルギー問題、大気汚染の解決、地球温暖化の防止、環境問題の解決らしい!!、その解決のためにあらゆることにチャレンジしているようです。そう解決することが目的であり、電気自動車やソーラーなどは手段でしかないということです。
だからこそ、火星移住を考えてSpaceXをつくっちゃうなんてすごすぎる。
国内では日本人宇宙飛行士が搭乗したことがニュースになっていますが、もちろん簡単に宇宙飛行士になれることはできないですからすごいことだとは思います。けれど、それ以上に民間宇宙船をつくって地球の外に飛び出したMusk氏は超人としか言いようがないです。
この他にも完全自動運転によるロボットタクシーの実用化に向けて検証を進めているようなので、これからも楽しみですよね。
ちなみに日本国内でレベル3以上の自動運転を実施するには、現在のところスーパーシティ法に基づく特区により限定解除しないと実証すらできないので、日本国内で本格導入するとなると、あと少なくとも5年以上はかかりそうな気がします。
▶︎https://www.tesla.com/ja_jp
Impossible Foods
ベジタリアンだけど、肉の食感が欲しい!!という要望に応える形で登場してきた時間総額5000億円を超えるユニコーン企業です。
大豆を使い、有害な化学調味料も入っていない栄養価の高い代替肉らしく、牛肉のような食感が楽しめるらしいのです。(ちょっと食べてみたいww)
それに加えて製造コストが牛肉よりも低くく、かつ製造期間も短いために現時点では国内で購入することができないようなのですが、これから間違いなく日本でも食べられるようになると思います。
日本人って本来は肉をあまり食べなかった民族ですから、植物由来の製品市場は伸びると思います。
その他
CrowdStrikeは、国内ですとソニーや竹中工務店でも利用されているようです。従来のネットセキュリティとは異なりクラウド上で完結するシステムでして、大企業がリモートワークを本格導入するためには必須のシステムとなるような気がします。
ちなみにCrowdStrikeは、元マカフィーのCTOだったGeorge Kurtsが共同創業者の一人みたいですね。
Shopifyは、企業のECサイト開発や運営を手掛けているベンチャーでして、現在の時価総額は10兆円でして、創業2004年の企業なのにすごいですよね。WEB SITEの制作、カード決済の仕組み、売上分析など専門的知識がないと出来ないことをまとめて代行してくれます。
国内ですと、同じようなサービスに質でBASE(ベイス)が人気ですよね。
最後に
著者の考えに『そのビジネスやテクノロジーは、本当に人々に浸透するか(儲かるか)?』というのが掲載されています。どんなに革新性が高い製品やサービスでも儲からなければ世の中に広がることがありませんという考えです。
たしかにその通りですよね。だって、誰に使ってもらえるサービスでなければ稼ぐことができないし、稼ぐことができなければより良いサービスを提供し続けることができないですものね。
書籍の最後に”5年後に必須の5つのスキル”というサブタイトルで、優しい言葉であなたの仕事はこう変わるからこうしたらいいとアドバイスしてくれています。
最後の章の手前まで厳しい口調ですが、最後のやさしさが著者の優しさを表れているなぁーとちょっといい人じゃんと思った。笑
ということで以上です。興味が湧いた方は是非買って読んでみてください。