一昨日、国土交通省から全国の液状化マップが公表されたのですが、、、
先に伝えておくと、こちらのマップは250mメッシュのため使う用途が限られてしまうと思います。(50mメッシュくらいだと嬉しかったのですが、予算や制作時間の関係もあったのでしょう・・・仕方ないですね。)
今回、公表された液状化に関するマップは、次の2種類です。
- 地形区分に基づく液状化の発生傾向
- 都道府県液状化危険度分布図
上記のうち、都道府県液状化危険度マップについては、各都道府県での過去の調査から作成されていますが、『地形区分に基づく液状化の発生傾向』については、液状化の発生傾向を示したもので、少し鳥瞰して使う分には十分なデータかなと思います。
とはいえ、一般的な建築物の立地検討に使えるかと言われると非常に微妙な感じです。
使い方としては、都道府県単位のマクロレベルで災害リスクを検討したり、企業が大規模な工場や倉庫などの立地検討を行う場合に活用できるかなとは思いますが、一般的な戸建て住宅程度ではあまり検討には使えないと思います。 ”ここ周辺はリスクが高いのかな?”と感覚で掴む感じです。
それでも、国全体としては地震時における液状化の可能性がある地域が示されたことで、今後は各自治体が個別に液状化しやすいとされたエリアについて詳細にマップ化していくことも考えられますから、自治体ごとのマップ作成に期待しているわたしです。
ということで以上です。