こんにちは!やまけん(@yama_architect)といいます!!
普段、YamakenBlogでは、建築や都市計画、不動産に関して業務に役立つ情報を豆知識を発信しています♪
この記事では、過去に試験問題で出題された建築物のうち絶対に覚えておいた方がいいと考えられる建築物を一覧にし、建築年や設計者、建築物の特徴などをまとめています。
ちょっとした空き時間に覚えれば『建築計画』の2問を無駄にしないで済むはずと思ってつくっています。なお、表の最後には建築好きがハマると思う参考書籍を掲載しておきます!!ちょっとした空き時間に読むだけで二級建築士だけでなく一級建築士の試験にも使えると思います。
建築物の名称 | 建築年 | 設計者 | 場所 | 特徴・試験のポイント |
---|---|---|---|---|
小篠邸 | 1981年 | 安藤忠雄 | 兵庫県 | ・RC造 ・コンクリート打ちっ放し仕上 ・開放的な開口部からの自然光 ・住棟2棟が並行配置 ・緑豊かな斜面地に建築 ・現在はギャラリーとして活用 |
立体最小限住居 | 戦後 | 池辺陽 | ー | ・戦後の住宅不足解消が目的 ・工業化住宅 ・15坪の狭小住宅 ・吹き抜け空間が特徴 |
スカイハウス | 1958年 | 菊竹清訓 | 東京都 | ・RC造 ・メタボリズム(建築都市の新陳代謝) ・ピロティ構造(2階部分が居住) ・1辺10mの正方形 |
塔の家 | 1966年 | 東考光 | 東京都 | ・RC造 ・狭小住宅(敷地:約6坪) ・地上5階建て ・吹き抜けにより全ての階が繋がる ・玄関以外にドアがない建築物 |
軽井沢の山荘 | 1963年 | 吉村順三 | 長野県 | ・RC造(1階)、木造(2階) ・RCの大きな張り出しスラブ(軒) ・深い軒空間 ・自然と一体となった建築物 |
聴竹居 | 1928年 | 藤井厚二 | 京都府 | ・木造平屋 ・日本の気候風土に適応した住宅 ・環境共生を目指した住宅 |
旧東京中央郵便局 | 1931年 | 吉田鉄郎 | 東京都 | ・SRC造 ・モダニズム建築 (機能的、合理的な造形理念) ・昭和初期の近代化建築の代表 ・白い箱型建築 |
旧神奈川県立近代美術館 (旧鎌倉館) | 1951年 | 坂倉準三 | 神奈川県 | ・S造 ・モダニズム建築 (機能的、合理的な造形理念) ・自然環境との調和 ・公立近代美術館 |
広島平和記念資料館 | 1955年 | 丹下健三 | 広島県 | ・RC造 ・モダニズム建築 (機能的、合理的な造形理念) ・平和記念施設 ・ピロティ構造とルーバー意匠 |
東京文化会館 | 1961年 | 前川國男 | 東京都 | ・SRC造 ・モダニズム建築 (機能的、合理的な造形理念) ・開都500年記念事業で建築された芸術文化施設 |
日本銀行本店 | 1896年 | 辰野金吾 | 東京都 | ・石(煉瓦)造 ・ネオバロック建築様式 (バロック様式のリバイバル) ・一部ルネサンス様式 ・近代西洋建築 |
旧赤坂離宮(迎賓館) | 1909年 | 片山東熊 | 東京都 | ・鉄骨、煉瓦石造 ・ネオバロック建築様式 (バロック様式のリバイバル) ・宮廷建築物(近代用風建築) |
旧帝国ホテル | 1923年 | フランク・ロイド・ライト | 東京都 | ・RC、煉瓦造 ・大谷石を用いた建築物 ・平等院鳳凰堂をモチーフにしたと言われている ・西洋建築では珍しい深い軒と左右対称性のある建築物 |
国立西洋美術館本館 | 1959年 | ル・コルビュジエ | 東京都 | ・RC造 ・近代建築の5原則 (ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な正面) ・世界文化遺産 ・展示室の中心にスロープで昇っていく渦巻き形の動線 |
薬師寺東塔 | 730年頃 | ー | 奈良県 | ・木造 ・各重に裳階と屋根は六重 ・三間三重の塔 ・平城京最古の建造物 |
円覚寺舎利殿 | 室町時代中期 | ー | 神奈川県 | ・木造 ・禅宗様(唐様)建築 ・サワラ木葺の屋根で急勾配 ・花頭窓(アーチ状にカーブした窓) ・桟唐戸(縦横に桟をはめた扉) |
法隆寺金堂 | 飛鳥時代 | ー | 奈良県 | ・飛鳥様式 ・世界最古の木造建造物 ・二重、初重裳階付 ・入母屋造、本瓦葺 |
中尊寺金色堂 | 平安時代(1124年) | ー | 岩手県 | ・木造 ・阿弥陀堂(仏堂)建築様式の方三間 ・藤原清衡 ・総金箔貼りで、漆塗りの上に金箔を貼って仕上げ ・天井:折上小組格天井 |
東大寺南大門 | 鎌倉時代初期 | ー | 奈良県 | ・木造 ・大仏様(天竺様)の建築様式 ・二重門 ・本瓦葺 |
桂離宮 | 江戸時代初期 | ー | 京都府 | ・木造 ・八条宮の別邸(建築群と庭園) ・古書院、中書院、新御殿からなる数寄屋造(書院造) ・屋根:柿葺 |
伊勢神宮内宮正殿 | ー | ー | 三重県 | ・木造 ・神明造(日本古来の寺社建築様式) ・屋根:切妻造、柱:掘立柱 ・穀倉→宮殿建築 ・高床式、鰹木 |
日光東照宮 | 江戸時代初期 | ー | 栃木県 | ・木造 ・権現造(石の間造、八棟造) (本殿と拝殿を石の間でつないだもの) ・徳川家康の霊廟 |
厳島神社社殿 | 平安時代 | ー | 広島県 | ・木造 ・寝殿造 ・殿堂を約275mの回廊で結び、海面に浮かんで見えるように配置した建築) ・屋根:檜皮葺き、入母屋造 |
出雲大社本殿 | 江戸時代再建1744年 | ー | 島根県 | ・木造 ・大社造(最古の寺社建築様式) ・切妻妻入で9本の柱を田の字型に配置し、中央には直径1mを超の心御柱が立つ ・屋根:檜皮葺 |
鹿苑寺金閣 | 室町時代 | ー | 京都府 | ・木造 ・3層の楼閣建築(北山文化) ・1階:寝殿造 ・2階:書院造(武家造) ・3階:禅宗様式(唐様) |
住吉大社本殿 | 1810年再建 | ー | 大阪府 | ・木造 ・住吉造(最古の寺社建築様式) ・切妻造りの妻入り形式 ・屋根:檜皮葺き |
清水寺 | 1633年再建 | ー | 京都府 | ・木造 ・懸造り(高低差がある土地に、柱や貫で床下を固定し、その上に建築する様式) ・本堂から張り出した舞台の高さは約13m ・本堂は音羽山の急峻な崖に建築 |
姫路城大天守 | 1608年 | ー | 兵庫県 | ・木造 ・外観五重内部7階で、三基の小天守と渡櫓で繋がれて連立天守郭を構成 ・城郭建築最盛期の建築物 ・白漆喰塗りの城壁が美しいとされる白鷺城 |
三仏寺投入堂 | 平安時代 | ー | 鳥取県 | ・木造 ・懸造り(清水寺に同じ) ・三仏寺の奥院として三徳山北側中腹の崖の窪み(オーバーハング)の中に建築 |
旧正宗寺三匝堂 | 1796年 | ー | 福島県 | ・木造 ・巡礼観音堂 ・平面六角形状のさざえ堂 ・往復路を異にする二重螺旋型のスロープ ・屋根:銅板葺、正面入口:唐破風造 |
パルテノン神殿 | 紀元前432年 | ー | アテネ | ・ギリシャ建築 ・ドリス式(エンタシスとよばれる膨らみ)のオーダーによる周柱式 |
コロッセウム | 紀元前80年 | ー | イタリア | ・古代最古の円形闘技場 ・1階ドリス式、2階イオニア式、3階コリント式 |
サン・ピエトロ大聖堂 | 1626年 | ー | バチカン | ・バロック建築様式 ・カトリック教会の総本山 ・ミケランジェロやラファエロなどの芸術家が設計に参加 ・壮麗かつ豪華 |
ピサ大聖堂 | 1272年 | ー | イタリア | ・ロマネスク建築様式 ・ラテン十字形のプラン ・バジリカ形式(十字架形平面形) ・交差部に楕円形のドーム |
ハギア・ソフィア大聖堂 | 537年 | ー | トルコ | ・ビザンチン建築様式 ・バジリカ形式の教会堂 ・ペンデンティブドーム |
ノートルダム大聖堂 | 1354年 | ー | フランス | ・初期ゴシック建築様式 ・ヴォールトを支えるフライング・バットレス(飛び梁) ・ファサードの大きな双塔 |
フィレンツェ大聖堂 (サンタ・マリア・デル・フィオーレ) | 1436年 | ー | イタリア | ・世界最大級の石積ドーム ・外装はピンクや緑の大理石により幾何学模様で装飾 ・クーポラ(ドーム)とランターン(採光部)は初期ルネサンス様式 ・ファサードはネオ・ゴシック様式 |
ミラノ大聖堂 | 1887年 | ー | イタリア | ・ゴシック建築様式 ・リブ・ヴォールト、尖頭アーチ ・ステンドガラス |
クリスタルパレス | 1851年 | ジョセフ・パクストン | イギリス | ・鉄骨とガラスによる建築物 ・工場で製作し現場で組み立てるプレハブ建築 ・ロンドン万国博覧会 |
大英博物館 | 1847年 | ロバート・スマーク | イギリス | ・新古典主義建築(ネオ・クラシシズム) ・パルテノン神殿がモチーフ |
サヴォア邸 | 1931年 | ル・コルビュジエ | フランス | ・モダニズム建築の住宅 ・近代建築の5原則 (ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な正面) |
シドニーオペラハウス | 1973年 | ヨーン・ウツソン | オーストラリア | ・円弧のシェル群によるシンボリックな造形を特徴とし、湾に突出した建築物 ・国際コンペにより選定 ・コンサートホール、劇場 |
ファンズワース邸 | 1951年 | ミース・ファン・デル・ローエ | アメリカ | ・S造 ・約1.5m床スラブを持ち上げた高床建築 ・ユニバーサル・スペース(内部空間を区切っていない、自由度の高いデザイン) ・ラーメン構造に大開口のガラス |
落水荘 | 1935年 | フランク・ロイド・ライト | アメリカ | ・2層の床スラブが滝のある渓流の上に張り出し、自然との調和を図った住宅 ・プレーリー様式(草原様式) ・深い庇や屋根が大きく水平に伸び、自然と一体になった建築物 |
母の家 | 1963年 | ロバート・ベンチューリ | アメリカ | ・反モダニズム建築 (ポストモダニズム) ・三角屋根(切妻三角)、装飾 |
ロビー邸 | 1910年 | フランク・ロイド・ライト | アメリカ | ・煉瓦造 ・プレーリー様式(草原様式) ・深い庇や屋根が大きく水平に伸び、自然と一体になった建築物 ・閑静な住宅街に立地 |
シュレーダー邸 | 1924年 | リートフェルト | オランダ | ・煉瓦造、一部木造等 ・デ・ステイル ・新造形主義(ネオ・プラスティシズム) ・水平線、垂直線、直角、正方形、長方形、三原色(赤、青、緑)、非装飾性、単純性 |
参考書籍