【随時更新】ウッドショック!! 木材価格高騰と住宅価格の関係をリサーチ(木材価格統計)

この記事では、2021年4月からはじまった木材価格高騰に関して、最新の木材価格(杉)と建築着工統計から分かる工事価格についてまとめています。
*最新情報は令和6年1月現在

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製材の価格推移(〜2023年12月)

出典:木材製品統計・製品卸売価格(品目 規格別) (https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/mokuzai/
※ブラウザの種類によってグラフが表示されないことがあります。

上記のグラフは農林水産省が公表している「木材製品統計」です。

「杉材(ブルー線)」は、2021年3月の66,700円から2021年10月の135,500円まで上昇(約2.0倍)しましたが、その後横ばい→減少傾向→横ばいとなっています。
*杉 2級乾燥材 10.5㎝*10.5㎝*3m

最新の2023年12月では、88,200円となっています。

23年4月の統計データでは2021年5月以来となる10万円を下回りました。実に2年ぶりです。その後も下落が続ていることから8月統計では9万円/m3を切るのでは想定していましたが、予想度どおり9万円を下回りました。

とはいえ、以前として3年前と比較すれば価格は約1.5倍となっている状況ですので、「まだまだ高い」という印象を受ける方が多いのではと思います。ただし、物価の上昇を考慮すると1.2〜1.5倍程度の間に落ち着くのではと個人的には考えています。

シカゴ材木先物は落ち着いているので、今後は急激に上昇することはないとは思いますが、専門家によると日本への影響は長引く可能性大と言われていますし、近年の災害の増加数を踏まえれば…今後も注視は必要なのは確かのようにです。

なお、最近では製材工場の倒産(Yahooニュース)もあるようですが、ウッドショックを受けた経営的問題で、現在の木材価格が下落したことによる影響が大きいように考えられます。

製材品の生産量・出荷量・在庫量

製材統計(令和6年1月25日:農林水産省公表)によると「製材品の生産量・出荷量・在庫量(2023年12月)」は、次のようになっています。

  • 生産量:717千m3
  • 出荷量:712千m3
  • 在庫量:1,756千m3

木材在庫量は令和3年10月に最低の1,497千m3となっておりましたが、令和4年7月には、1,644千m3まで回復。

さらに令和4年9月には、1,671千m3まで回復(令和2年9月以来)しており、最新の統計値である令和5年12月現在では、1,756千m3となっており回復基調にあります。

また、出荷量については、600〜700の間を行き来している状態です。最新のデータでは、749千m3でした。

年・月生産量
(単位:千m3
出荷量
(単位:千m3
在庫量
(単位:千m3
令和2年6月6756561,677
令和2年7月6516561,672
令和2年8月5846081,648
令和2年9月6466661,628
令和2年10月7257451,608
令和2年11月6877351,560
令和2年12月6736831,550
令和3年1月6186181,550
令和3年2月6626471,565
令和3年3月7817731,573
令和3年4月7887971,564
令和3年5月7387651,537
令和3年6月8038121,528
令和3年7月7987851,541
令和3年8月7267471,520
令和3年9月7737901,503
令和3年10月7968021,497
令和3年11月8038011,499
令和3年12月7497361,512
令和4年1月6466321,526
令和4年2月6896731,542
令和4年3月8067761,572
令和4年4月7917841,579
令和4年5月7267071,598
令和4年6月8097781,629
令和4年7月7527371,644
令和4年8月6986771,665
令和4年9月7117051,671
令和4年10月7057281,648
令和4年11月7317371,642
令和4年12月6746911,625
令和5年1月6336201,638
令和5年2月6796521,725
令和5年3月7667211,770
令和5年4月7187021,786
令和5年5月6796661,799
令和5年6月7166951,820
令和5年7月6716721,819
令和5年8月6096131,815
令和5年9月6196411,793
令和5年10月6416811,763
令和5年11月7377491,751
令和5年12月7177121,756
出典:木材統計調査・製材統計(農林水産省)_「製材品の生産量、出荷量及び在庫量」

住宅着工統計への影響(〜2023年12月)

ニュースでウッドショックが取り上げられた時期から木造戸建て住宅の床面積あたりの工事費予定額の統計をまとめています。

現時点としては、2022年3月あたりから徐々に上昇傾向にあります。最新の令和5年12月統計では、23.83万円/㎡(前月から▲0.04万円/㎡)となっています。

令和5年8月統計では近年では過去最大の24.9万円/㎡でした。9月統計では少し戻りましたが10、11、12月統計では上昇しているため今後も上昇傾向のまま進むと予想できます。

4年前の8月統計が18.6万円/㎡でしたので、4年間の間に6.3万円/㎡増加している結果となります。仮に100㎡の住宅とすると単純に工事費としては4年前に比べて630万円増加していることになります。

(注)住宅着工統計:着工新築住宅利用関係別、構造別、建て方別(住宅の工事費),(戸数、床面積の合計、工事費予定額、1戸あたり工事費予定額、1㎡あたり工事費予定額の全国平均),
*一戸建て住宅(持家)・木造

木材価格高騰の影響というよりは、円安や物価高、人件費高の影響を受けての推察されるところです。2023年後半あたりから平米あたり20万円を超えてきそうかな?と考えておりましたが、意外にも早く前半に20万円台を突破してきています。

4月の統計結果から20万円/㎡を超え、先月に続き今月の統計値でも20万円を超えていることかイレギュラーの数値ではなかったということです。

住宅着工統計は月末に更新されますので、データが公表され次第更新します。

「住宅着工統計」における一戸建て住宅(木造・持家)の床面積あたりの工事予定額(万円/㎡)

※出典:住宅着工統計,着工新築住宅利用関係別、構造別、建て方別(住宅の工事費),(戸数、床面積の合計、工事費予定額、1戸あたり工事費予定額、1㎡あたり工事費予定額の全国平均),
*一戸建て住宅(持家)・木造

補足:住宅を含む建築物全体の工事費予定額の推移

こちらの統計データは、建築着工統計(住宅を含む国内全ての建築物)における床面積あたりの工事費予定額(万円/㎡)の推移となります。

推移をみると、木造(青色)や鉄骨造(オレンジ色)の価格が上昇を続けていることが分かります。

※ブラウザの種類によってグラフが表示されないことがあります。

記事は以上となります。

来月も統計データが公表されたら更新したいと思います。
また、木材系の住宅価格に特化した統計データをまとめたいと考えておりますので、作成次第、お知らせします。

それではまた!






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YamaKen都市計画(まちづくり)を通じて都市を美しくしたい人
【資格】1級建築士、建築基準適合判定資格者、宅建士など 【実績・現在】元役人:建築・都市計画・公共交通行政などを10年以上経験 / 現在は、まちづくり会社を運営:建築法規・都市計画コンサル,事業所の立地検討,住宅設計など