【最新版】「ウッドショック・木材動向」と住宅価格の関係をリサーチ

こんちは。やまけん(@yama_architect)です^ ^
YamakenBlogでは建築や都市計画、不動産に関して業務に役立つ豆知識を発信しています♪

木材価格の上昇がすごいことになってますよね。

これから住宅建築を予定されている方は住宅価格上昇に危機感を抱いているんじゃないかと思います・・・(価格上昇分を住宅設備のグレードを下げて対応されているんじゃないかと・・・泣)




製材の価格推移(〜2021年11月)

出典:木材製品統計・製品卸売価格(品目 規格別)(https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/mokuzai/

上記のグラフは農林水産省が公表している「木材製品統計」です。

見ていただくと分かりますが、「ひのき(レッド線)」については、2021年3月の1m3あたり87,100円から2021年11月には167,000円(1.9倍)まで上昇ています。

「米松(オレンジ線)」については、2021年3月の70,100円から120,500円まで上昇(1.7倍)しています。

「杉材(ブルー線)」にいたっては、2021年3月の66,700円から135,300円まで上昇(2.0倍)しています。

杉材については、2021年11月に先月比が▲200円となり、やっと上昇傾向が落ち着いたように思います。

一貫して上昇傾向が続いているので状況は悪いですね。

床面積1㎡あたりの木材使用量はおよそ0.19m3(合板類を除く)とされているので、仮に床面積100㎡、約20m3の杉材を使用したとすると卸売価格で100万円も上昇することになりますから住宅販売価格にも大きく反映されることになりそうです。

このまま上昇を続けるとほぼ全ての材木で前年度比で2倍まで向かうんじゃないかと思います。

とはいえ、シカゴ材木先物はだいぶ落ち着いて来ていたのですが、最近になって再び上昇を始めています。(https://fortune.com/2021/10/21/lumber-prices-wholesale-october-2021/
個人的にはもう少しでアメリカ市場は落ち着く可能性はあると思ってはいますが、日本への影響は長引く可能性大ですね。再び価格上昇が進んでいるのも気になるところです。

というのも国産材の製材が急ピッチで稼働しているもののこれまで弱り切っていた状況下でいきなりフル稼働というのは厳しいですよね・・・

それに日本向けのみの供給量が回復するとする理由がないです。(他国の所得の高い国に材木が流れそうな気がする・・・)

また、住宅のみならず、家具への影響も大きくありそうです。

製材品の生産量・出荷量・在庫量

製材統計(令和3年11月)によると「製材品の生産量・出荷量・在庫量」は、次のようになっています。

注目する点としては、在庫量です。

少しづつ少しづつ在庫量が減っているんです。令和2年6月の在庫量は1,677千m3 だったのですが、令和3年11月には、1,499千m3と、1年5ヶ月で約180千m3減少しています。

とはいえ、令和3年11月統計では在庫量が先月比で2千m3 増加したので、これから在庫量が従来に戻っていく可能性はありそうです。

一方で、生産量は増加傾向にあるので、林業の方々の努力の結果だと思います。

年・月生産量
(単位:千m3
出荷量
(単位:千m3
在庫量
(単位:千m3
令和2年6月6756561,677
令和2年7月6516561,672
令和2年8月5846081,648
令和2年9月6466661,628
令和2年10月7257451,608
令和2年11月6877351,560
令和2年12月6736831,550
令和3年1月6186181,550
令和3年2月6626471,565
令和3年3月7817731,573
令和3年4月7887971,564
令和3年5月7387651,537
令和3年6月8038121,528
令和3年7月7987851,541
令和3年8月7267471,520
令和3年9月7737901,503
令和3年10月7968021,497
令和3年11月8038011,499
出典:木材統計調査・製材統計(農林水産省)_「製材品の生産量、出荷量及び在庫量」

住宅着工統計への影響(〜2021年11月)

現時点では、あまり大きな影響は見られません。

住宅メーカーはある程度の在庫を確保しているようでして、そのことを反映して「住宅着工統計」における一戸建て住宅(木造・持家)の床面積あたりの工事予定額ですが、ここ1年を通じて変化していないことがわかると思います。

しかしながら、過去1年間の中もっとも高い18.79円/㎡(前月より0.04万円増)となっている点には注意が必要となります。実際、2020年7月比べると、18.55万円/㎡→18.79万円/㎡(0.24万円増)のため、仮に床面積が100㎡であれば、24万円の増加となります。

ちらほら住宅価格を値上げしないといけないといったニュースを耳にするようにはなりましたが、製材価格が落ち着きを取り戻しているので、今後も上昇するかどうかは不明なところです。もしかしたら、今期冬頃の価格から住宅着工統計に反映されるんじゃないかと思います。(*この記事は随時更新する予定です。)

住宅着工統計は月末に更新されるので、データが公表され次第、更新します。

「住宅着工統計」における一戸建て住宅(木造・持家)の床面積あたりの工事予定額(万円/㎡)

※出典:住宅着工統計,着工新築住宅利用関係別、構造別、建て方別(住宅の工事費),(戸数、床面積の合計、工事費予定額、1戸あたり工事費予定額、1㎡あたり工事費予定額の全国平均),*一戸建て住宅(持家)・木造

ちなみに、国産材の杉よりも米松の方が強度が高いため好まれる傾向にあるようですが、輸入材を調達することが難しくなっている中では、これを契機に国産材が使われるようになればいいなーと思っています。

記事は以上です。来月も統計データが公表されたら更新したいと思います。

それではまた〜〜






お役に立てたらシェアしてね!!