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大洗磯前神社の拝殿・本殿
今回紹介する建築は、大洗磯前神社の「拝殿」及び「本殿」です。
通常、拝殿(神様を拝むための建築物)が国・県の文化財として指定されていることって少ないのですが、この大洗磯前神社については、本殿に加えて拝殿も文化財(茨城県指定文化財:昭和45年指定)として指定されているのが特徴です。
拝殿は、上の写真にあるように、参詣に来られる方が拝むための建築です。
茨城県教育委員会によると、戦国時代に一度焼失したらしいのですが、誰も知っている水戸黄門(水戸光圀)によって再建の工が起こされて、その後、1730年(享保15年)に拝殿・本殿などが建築されたようです。
拝殿は、桁行5間(9.1m)、梁間2間(3.6m)の入母屋造となっています。
*入母屋造とは、中国および日本建築における代表的な屋根形式。寄棟造の上に切妻造を載せた形で,切妻造の四方に庇がついてできたもの。
本殿は、1間(1.8m)社流造茅葺屋根となっており、美しい社流造となっているのが特徴です。
また、寺社建築の特徴である千木(ちぎ)・鰹木(かつおぎ)も見ることができます。
茅葺屋根で残っている本殿は珍しいと思います。(わたしの知る限りですが笑)
最も特徴的なのは、拝殿・本殿建築そのものではなく、磯前神社の立地と大鳥居(タイトル写真)にあると思います。大鳥居は、2箇所ありまして、すぐに分かります(なんと言ってもめっちゃ分かりやすいので・・・笑)
それから、パワースポットとして有名な、「神磯の鳥居」です。
神磯の鳥居
水戸黄門(徳川光圀)さんは、次のように詠んだそうです。
あらいその岩にくだけて散る月を
出典:http://oarai-isosakijinja.or.jp/jinja/kamiiso.html
一つになしてかへる浪かな
歌の意味としては、「岩に砕けては千々に散る月影、それを又、一つの月影に戻して引いて行く大いなる波よ。」だそうです。※出典:http://www.kangin.or.jp/learning/text/poetry/s_D1_13.html
大洗磯前神社からの美しい太平洋を写真におさめようとする観光客で賑わってますので、静けさは一歳感じることができないのが残念ですが、水戸藩・徳川家が愛した寺社建築として、何百年にもわたり存続している様は圧巻かと思います。
立地場所を含めて寺社建築としては全国的にも優れていると思います。
アクセス方法
神社には駐車場もあるので車利用も可能ですが、わたしのおすすめは、大洗駅でレンタサイクル(1,000円/9:00〜17:30,電動アシスト付き自転車)借りて、レンタサイクルで大洗磯前神社に向かう方法です。大洗駅までは水戸駅から1時間あたり2本程度の本数があるので、待ち時間はそれほど辛くないと思います。