”住むと性格が悪くなる土地の存在”と”性格は気候に影響される”件について

この記事では「住むと性格が悪くなる・性格は気候に影響される」という研究結果(論文)から、どういった地域に住むのが良いのか考察しています。暇つぶしにお読みくださいませ〜〜♪

こんにちは! やまけんです。

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住むと性格が悪くなるとは?

*大気汚染

住むと性格が悪くなる土地があるという研究結果(コロンビア大学@ニューヨーク)がDaiGoさんのYouTubeで公開されていたので、都市計画とも関係性が高いことから記事にしています。

”住むと性格が悪くなる”というのは、具体的には”ずるをしやすくなったり、人を裏切りやすくなったり、人に対してきつい態度になったりというよくないことが起きるということらしいです。

では、どう言った場所なのか。「大気汚染のひどい場所」だそう。

大気汚染とは一酸化炭素や二酸化窒素、二酸化硫黄、PM2.5などの微粒子状の物質によるものをさします。

このような要素を○人や暴行、強盗などの凶悪犯罪の発生率と比較したそう。その結果として、大気汚染がひどい地域ほどなぜか犯罪の発生率が極めて高かったという結果だったそうです。

また、実際に大気汚染自体が人を悪人にするということではなく、どちらかというと、空気が汚れている感じだとか、街の雰囲気が悪いなと感じるだけで人間の良心は低下してしまいネガティブな影響が出るとのことだそうです。

>>>詳しくはこちらのDaiGoさんのサイト(https://daigoblog.jp/airpollution-crime/)をご覧ください。

*プラハの美しい都市風景

つまり、「空気が汚れている”感じ”」「街の”雰囲気”」が性格を悪くするファクターということみたいですから、街並みが綺麗であれば性格が悪くなりづらいということなのでしょう。

もしかしたらもう少し突き詰めていけば、建築物や部屋の汚さと性格の悪さが相関する可能性も否定できないのかもしれないですね。

なお、じゃあ田舎にいけば性格が悪くなり難いのかと言えばそういうことではなく、あくまでも大気汚染がひどい場所は性格が悪くなる傾向にあるということのみなので、性格が悪くなりたくなければ、”大気汚染のひどい場所”や”街の雰囲気が悪い場所”を避けた方が良いということ。

Air pollution is a serious problem that affects billions of people globally. Although the environmental and health costs of air pollution are well known, the present research investigates its ethical costs. We propose that air pollution can increase criminal and unethical behavior by increasing anxiety. Analyses of a 9-year panel of 9,360 U.S. cities found that air pollution predicted six major categories of crime; these analyses accounted for a comprehensive set of control variables (e.g., city and year fixed effects, population, law enforcement) and survived various robustness checks (e.g., balanced panel, nonparametric bootstrapped standard errors). Three subsequent experiments involving American and Indian participants established the causal effect of psychologically experiencing a polluted (vs. clean) environment on unethical behavior. Consistent with our theoretical perspective, results revealed that anxiety mediated this effect. Air pollution not only corrupts people’s health, but also can contaminate their morality.

大気汚染は、全世界で何10億人もの人々に影響を与える深刻な問題です。大気汚染の環境・健康コストはよく知られているが、本研究では、その倫理的コストについて調査している。我々は、大気汚染が不安を増大させることにより、犯罪行為や非倫理的行為を増加させる可能性があることを提案する。9年間の米国9,360都市のパネル分析により、大気汚染が6つの主要な犯罪カテゴリーを予測することがわかった。これらの分析では、包括的な制御変数(都市と年の固定効果、人口、法執行など)を考慮し、様々な頑健性チェック(平衡パネル、ノンパラメトリックブートストラップ標準誤差など)を行った結果、生き残ったのである。さらに、アメリカ人とインド人を対象とした3つの実験により、汚染された環境(対清浄環境)を心理的に経験することが非倫理的行動に与える因果関係を明らかにした。その結果、我々の理論的な観点と一致し、不安がこの効果を媒介することが明らかになった。大気汚染は、人々の健康を損なうだけでなく、人々の道徳心をも汚染する可能性がある。

※出典:https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0956797617735807?journalCode=pssa

都市計画的には、大気汚染の発生する可能性がある「工業専用地域」、「工業地域」、「準工業地域」といった用途地域を避けることに加えて、沿道が大気汚染されている「幹線道路沿い」を避けた方がいいですね。

このことを受けると工業用途地域と住居系用途地域との間には適切な干渉地帯(調整や公園など)が必要であることがわかります。

また、街並みの雰囲気といった面では、河川が汚れているような地域(いまだに単独浄化槽を使用している住宅が多い地域)や植物の少ないエリア、ポイ捨てが多いエリア(例えば、歌舞伎町とか・・・)、汚い看板・建築物が集まってるようなところは避けた方がいいんでしょうね。
なお、工業専用地域については既存不適格建築物以外は住宅を建築することができない地域です。

逆を言えば、比較的新しい第一種低層住居専用地域の住宅団地や街並みが統一されている地域であれば性格が悪くなる要素を少しでも排除できるということ。確かに、綺麗なトイレや街並みであれば汚くしない人が多いように、街に”良い雰囲気”をもたらすことができれば住みやすい街に結びつくのでしょう。

ちなみに、警察庁が公表している犯罪統計をもとに、刑法犯の検挙率と犯罪率(犯罪遭遇率,刑法犯認知件数/人口)の関係性を見ると次のような結果となっています。都市部で集中して犯罪が多いのは事実ですが、北関東3県(茨城・栃木・群馬)の治安の悪さが目立ちますよね。

*作成:YamakenBlog

では、論文の言うように大気汚染の要因となる工場等の立地が可能な都市計画で指定される工業地域と工業専用地域の面積割合と犯罪遭遇率の関係性をまとめてみました。

そうすると若干弱いですがある程度相関しています。

上記から市街化区域面積割合の大きい神奈川県や愛知県、大阪府を除くと次のようになります。

※作成:YamakenBlog

都道府県面積のうち工業地域と工業専用地域の割合と犯罪遭遇率(刑法犯年間認知件数/都道府県人口)をまとめてみると相関しています。つまり、工業系用途地域割合が大きいと犯罪率が上昇する可能性があること。

工場と言っても大気汚染の要因となる製造系の工場以外にも物流施設や自動車整備工場など、様々な種類があるので、一概に大気汚染を行っていると決めつけることはできないのですが、少なくとも工業系用途地域の割合が大きいと犯罪率が高まっていることが分かります。

とはいえ、工場系が立地することで第二次産業従事者の雇用が確保されているのは確かなので、大気汚染は技術革新による少しづつ改善してもらって、街並みの面でいかに美しく見せるかが大切なのかなーと思っちゃいます。

次に、性格は気候に影響されるという話です。

性格と気候の関係性

こちらは2017年に北京大学が発表した論文になります。

結論としては、「気温があまり高くない地域で育った人に比べて、気温がより高い(つまり22℃に近い)地域で育った人は、社会性と安定性に関わる性格因子(同意性、良心性、感情安定性)と個人の成長・可塑性に関する性格因子(外向性と経験への開放性)で高いスコアを獲得することが判明」したということ。

つまり、外気温が22°に近い地域であれば、いわゆる”性格の良い人”が形成されやすいということみたいです。

とはいえ、こちらの論文に対しては賛否が分かれているみたいで、22℃に対する厳密性(服装等によってコンフォートゾーン(快適な空間)は変化する)に対する指摘があります。

この仮説として、気温が快適だと外出しやすくなり、他者と会ったり幅広い活動を行ったりすることになる。しかし、寒いまたは暑い環境では家にこもりがちになり社会的なやりとりや活動が限定されるとしています。確かに、ずーっと暑いとだらけてやる気がなくなるし、寒いと外出が億劫になって生産活動は低下してそうですよね。

よく、北東北の人は我慢強くて沖縄の人達はおおらかな印象だったりしますよね。・・・確かに気候と性格は何らかの関係性があることは確かです。

Human personality traits differ across geographical regions1,2,3,4,5. However, it remains unclear what generates these geographical personality differences. Because humans constantly experience and react to ambient temperature, we propose that temperature is a crucial environmental factor that is associated with individuals’ habitual behavioural patterns and, therefore, with fundamental dimensions of personality. To test the relationship between ambient temperature and personality, we conducted two large-scale studies in two geographically large yet culturally distinct countries: China and the United States. Using data from 59 Chinese cities (N = 5,587), multilevel analyses and machine learning analyses revealed that compared with individuals who grew up in regions with less clement temperatures, individuals who grew up in regions with more clement temperatures (that is, closer to 22 °C) scored higher on personality factors related to socialization and stability (agreeableness, conscientiousness, and emotional stability) and personal growth and plasticity (extraversion and openness to experience). These relationships between temperature clemency and personality factors were replicated in a larger dataset of 12,499 ZIP-code level locations (the lowest geographical level feasible) in the United States (N = 1,660,638). Taken together, our findings provide a perspective on how and why personalities vary across geographical regions beyond past theories (subsistence style theory, selective migration theory and pathogen prevalence theory). As climate change continues across the world, we may also observe concomitant changes in human personality.

人間の性格特性は、地理的な地域によって異なります1,2,3,4,5。しかし、何がこのような地理的な性格の違いを生み出しているのかについては、依然として不明です。人間は常に周囲の気温を経験し、反応するので、気温は個人の習慣的な行動パターンに関連し、したがって人格の基本的な次元と関連する重要な環境要因であることを我々は提案する。周囲温度と性格の関係を検証するために、我々は、地理的に大きく、かつ文化的に異なる2つの国で2つの大規模な研究を行った。中国と米国である。中国の59都市(N = 5,587)のデータを用いて、マルチレベル分析と機械学習分析を行ったところ、気温があまり高くない地域で育った人に比べて、気温がより高い(つまり22℃に近い)地域で育った人は、社会性と安定性に関わる性格因子(同意性、良心性、感情安定性)と個人の成長・可塑性に関する性格因子(外向性と経験への開放性)で高いスコアを獲得することが判明しました。これらの気温クレメンシーと性格要因の関係は、米国の12,499のZIPコードレベルの場所(実現可能な最も低い地理的レベル)(N = 1,660,638)の大規模データセットで再現された。これらの知見を総合すると、過去の理論(自給自足スタイル理論、選択的移住理論、病原体蔓延理論)を超えて、人格が地理的地域によってどのように、またなぜ異なるのかについての視点が得られることになる。世界中で気候変動が進むと、それに伴う人間のパーソナリティの変化も観察されるようになるかもしれない。

※出典:https://www.nature.com/articles/s41562-017-0240-0

面白いですよね。今後、気候変動によってもっと研究が進でしょうから今後の研究に期待ですね。そのうちと言っても数百年後には都市全体を全天候によって調整するなんてこともありそうですよね。

ちなみに気温22℃に近いとは、寒暖差が少なく、限りなく22℃に近い日が多い方が良いということでしょうから、日本国内で見ればどういった地域がこの善良な人をつくる気温となるのかですが・・・

多分、犯罪率などを考慮すると、1〜3月:沖縄県、4月:京都府、:5〜6月:宮城県、7〜9月:北海道、10〜11月:宮崎県、12月:沖縄県 みたいな感じで遊牧民的に移動すれば良さそう(絶対ムリ。笑)。

定住なら寒暖差が少なく、冬温かくて夏場に涼しい宮城県・福島県沿岸部あたりが良さげのような(茨城県・千葉県の沿岸部も涼しいけど治安が問題・・・)。

ということで以上となります。こちらの記事が暇つぶしになりましたら嬉しい限りです。