この記事では、製図試験を独学合格した私が、二級建築士製図試験の独学受験者向けに勉強のコツと最低限必要な製図道具の揃え方をお伝えします。
こんにちは!!建築士のやまけん(@yama_architect)です^ ^
YamakenBlogでは、建築や都市計画、不動産に関して業務に役立つ情報を豆知識を発信していますので、この記事を読んで製図試験に合格した後も是非遊びにきてください!!
目次
2級建築士を独学で合格する!
いきなりですけど私(わたくし)、大学卒業後すぐに二級建築士を取得しました。
当時は合格してわ〜い!!これで役所をいつでもやめれる〜!!とドヤってました。
そのくらい、人生のリスクを最小限とするために必要な資格と思いますので取得するメリットは十分あります。そんなわたしですが、学科、製図ともに独学で合格しています!!
二級建築士の学科試験は合格したけど、製図試験については、「今まで製図をしたことがない」や「自分に製図ができるか不安」といった悩みを抱えている方への参考になればと思っている方の参考になればいいなと思って書いています。
私が伝える勉強のコツを試してみてください。きっと、製図試験に合格するためのスキルだけではなくて、実際の住宅設計において必要なポイントがつかめるはずです。
それでは、解説していきます。
なお、2022年度向けの製図試験勉強についてはこちらに書いてある記事(作成中)を参考にしてみてください。(この記事を読んだ後の最後でいいかもです)
>>参考記事(2022年度)
製図試験の勉強方法のコツ①
製図試験に合格した方のサイトを閲覧する。
というのも、二級建築士の製図試験は独学合格者が多いためか、様々な方が、製図試験の勉強方法を紹介しています。極論を言うと、自分で勉強できる人であれば製図学校に通う必要はないと思います。
そのサイトに記載されている勉強方法を試してみることが合格への近い道となります!!
理由としては、合格している方は、こうやったら合格できたよっていうことを親切に紹介しているケースが多いです(言葉が悪いかもですが、自己承認要求が高い場合、懇切丁寧に解説しているはずです)
なお、その際に大切なポイントがあります。
内容を見て、「これは使えそうだな」と自分で思ったものだけ試してみるようにすることが重要です。
基本的に人から言われたことって頭に入らないし、途中でうまくいかなくなると他人の所為にするんですよ。言われたからやったのに、全然上達しないじゃんとね・・・
そのため、「この方法を試してみよう!」と、自分の責任において決めましょう!
繰り返しになりますが、大切なことは、人が言っているんじゃなくて、自分でやってみたい勉強方法だと決めて実行することが大切です。
製図試験の勉強方法のコツ②
模範解答をひたすら「トレース」することです。
これがファーストステップとして一番大切です。
なぜかというと、製図試験初心者は、どのように線を引いたら良いかわからない、建物のボリューム感がわからない、立面や矩形などの書き方なんてさらに分からないと、とにかく分からないだらけのはずです。
そのため、模範解答を見ながら書き写す「トレース」をして、線の引き方から建物ボリューム感をしっかりと頭にたたきいれましょう!!
この勉強の際に参考になるのが、総合資格や日建学院で出している参考書です。
*2022年度版が発売されたらそちらをご購入ください。
※製図課題が発表された後に最新版が販売されると思います。
とにかく、模範解答をトレースです。
これ以外のファーストステップとして最適な方法は無いと断言できます。
さらに、その際の線の引き方などに関しては、次の参考書(設計製図テキスト)を参考にすると無理なく勉強できるようになるはずです。この書籍では、エスキスから線の引き方などの製図のイロハを教えてくれるものです。
わたしも、初めはこの書籍を使って勉強しましたよ♪
例年、学科試験日に製図の課題が出題されますが、課題が分かれば、木造なのかRC造なのか分かりますので、この製図テキストに記載されている問題例については、学科試験日以降から課題集がでるまでの期間のトレース材料として使用するのがベストだと思います。
>>参考記事(2022年度)
ちなみにトレース用の図面は本番と同じく、厚紙の方がいいので、こちらの商品を購入しましょう。※2022年度試験は木造用です。
▽参考
製図試験の勉強方法のコツ③
模範解答のトレースができたら課題の内容と照らしあわせてチェックします。
ここも重要なポイントです。
「なぜ?この配置、面積なのか」という疑問もって考えて、チェックします。
課題の内容の一つ一つをトレースした図面上でチェックしていく感じです。
これで、建物のボリューム感や配置・動線計画が身につくはずです。
製図試験の勉強方法のコツ④
上記の②から③の内容を最低10回以上は繰り返す。
これを続けると、図面を書くことに慣れると思います。慣れることで、製図試験の全体像がどういったものかがつかめているはずです。
建物の配置、ボリューム感、室の配置や床面積、動線など、日常生活をイメージしながら製図するともっと上達するかもですね。
次のステップが最後ですが、合格するために最重要部分です。
製図試験の勉強方法のコツ⑤
試験形式で15回以上図面を書くです。
これが一番辛いと思います。なぜかというと、エスキスでつまづくはずだからです。とにかくエスキスで計画をまとめる作業が一番難しいからです。
とはいえ、このエスキスさえ仕上げれば残りは図面を書くだけなので、構造的な図面を書く場合を除き、あとは、トレース作業で図面を書くスピードは格段に上がっているはずですから楽です。
このエスキスの悩みは試験当日まで完全にクリアになることはないですが、難易度は下げることができます。それは、繰り返し試験形式で繰り返し図面を書くこと。これしか解決する方法はありません。
ゲームでいえば、ボス戦をクリアするために、レベルアップしますよね。
スキルも大切ですが、全体的にレベルを底上げしないと根本的に勝てない、あの感じかも。
繰り返しですが、とにかく数をこなすことです。
エスキス用紙はこちら。木造とRCで異なる注意を。
製図試験の勉強方法の5つのコツのまとめと補足
- 製図試験に合格した方のサイトを閲覧
- 模範解答をひたすら「トレース」
- 模範解答のトレースができたら課題の内容と照らしあわせてチェック
- ②から③の内容を最低10回以上
- 試験形式で15回以上図面を書く
※補足
可能であれば、⑤の完成した図面については、10年以内で二級建築士に合格した方にチェックしてもらうことが最良です。(重大な減点ポイントを見逃している可能性があるため)
製図試験初心者のための道具一式
最近では、Amazonでも道具一式が販売されているので、何を買って、何を買わないみたいな悩みが少なく済むので比較的便利かも。悩むことに時間をかけずにひたすら勉強しましょう!
購入して、図面を書いてみて、これがあったら便利だなと思ったら他の便利な道具を購入しましょう。
疲れたら休む!!
疲れたら休みましょう。
意図的に休むことも重要です。
特に製図試験は座りっぱなしでかつ脳をフル回転されるので、とても疲れるはずです。
疲れたら、こう言った書籍を見て、脳を休めながら、「こんな住宅いいなー」とか想像しながら配置プランなどを参考にすると最適な休み方になります。
それと最後に、どうしても自分で勉強するのが苦手という方は通信講座という手法もあります。
現在、建築士製図試験受験者目当ての資格講座が大手・中小合わせて多くの企業で開校していますので、競争性の高い市場なので余程のことがない限りは、高額の通信講座はないと思いますが、念のためお伝えしておきます。
それでは、記事としてはここまでとなります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
閲覧した受験者の皆様が合格することを祈っております^ ^