建築確認申請を一度で通す方法

こんにちは!!建築士のやまけんです^ ^
私は、以前、建築確認の審査業務に携わっていたことがあります。
もちろん、1号から4号建築物全てを審査していました。

だからこそ、タイトルにあるような、”建築確認申請を一度で通したいという気持ち”が痛いほど分かります。

だって、建築確認申請を訂正するの面倒ですもん。
訂正している時間がすごくもったいない。笑

最近、ふと思ったんです。
そうだ、確認申請を一度で通す方法を解説してみよう!!と思ったわけです。
なぜなら、指摘無しで確認を下ろせるケースって結構あるんですよね。

ズラズラと長い文章にするつもりはないですが、読んで損はないというか、メリットしかないと思いますので、是非読んでみてくださいませ。

建築確認申請に関する誤解

まずは、建築確認申請に関して、多くの方が誤解していることについて語りましょう。

その前に建築確認申請について、しっかりと理解している人は少ないと思いますので、まずはこちらの記事をご覧ください。見てから下の内容を読んで!!
▶️建築確認申請は「確認」であって「許可」ではない。

では、まず、多くの方が誤解しているポイントを伝えます。

建築確認申請は、法律に適合しているかどうかのチェックしか機能しないということ。
どういうことかというと、「あなたがどのような設計にしようと審査側は興味がない」 ということ。

どんなに優れた建築物であろうと、明らかに質の低い建築物であろうと、最低限の法律をクリアしていることをロボット的にチェックしているだけなのです。

よく誤解しているのは、”許可制”だと思ってしまうことです。
審査側は法律に照らし合せて確認だけしているに過ぎません。
この誤解がある限り、確認申請を指摘なしで通すなんてことは不可能です。

逆に言うと、審査側は図面や構造計算書が法律に適合していることをチェックできればいいのです。
つまり、審査側が容易にチェックできるかどうかが審査期間を短くするポイントなのです。

では具体的にどういったポイントに注意すればよいのか

確認申請時の注意点

☑️規則で求められている内容以外は必要以上に記載しない。

建築申請図書が見にくくなり、余計な情報が誤りだったりすると訂正を求める必要が生じるので、建築基準法施行規則に記載するべき事項として掲げられている内容以外は記載してはダメです。

それに余計な情報は審査期間を長くする要因でもありますから、図面はシンプルが一番です。

☑️図面はシンプル過ぎてもよくないです。

図中から全ての情報を拾ってくださいというのがたまにあるんです。
その場合、はっきり言ってスケールタッチで確認していたら審査期間が大幅にかかってしまいます。
ですから、仕様のまとめ表だったり必要な寸法は正しく記載するようにしましょう。

☑️住宅の場合には配置図が重要となる。

一戸建て住宅の場合では、配置図以外に審査する項目はほぼないと言ってよいです。
ですから、配置図に必要な記載(特に、道路幅員、境界からの離れや、高低差関係)がないと、審査できないと判断して訂正を依頼することになります。
ですから、配置図だけは審査側の立場に立って記載するようにしてみましょう。

◆関連記事
住宅に関する必要な記載事項はこちらの記事を参考にしてみてください。
▶️配置図の記載内容は?(配置図作成時の注意点)

☑️構造図と構造計算書などの整合確認だけはちゃんとやって。

たまーにあるのが、図面同士の不整合。
しっかりと不整合がないようにチェックしておけば、絶対に起こりえないことですが、発生しちゃうんですよね・・・ 時間がなくて申請を出してしまうのか、それともチェックすらしていないのかはわかりません。
ですが、不整合図面があると審査不能になるので、それがわかった段階で審査をしたくなくなります。
ほんと注意が必要です。

☑️法律で求めれているのに必要な記載を行わない。

そもそも法律に適合しているかどうかの確認ですから、審査側に裁量は絶対ないように思いますが、実は違うんです。法律には記載されていない運用的な部分(特に防火避難規定)については行政庁によって取り扱いが異なり、場合によっては民間審査機関が判断することになります。
つまり、運用部分について建築士の考えで敢えて必要な記載を行わない場合があります。
これに関しては、事前に行政庁や審査期間と十分に協議して取り扱いを明確化しておくべきです。
でないと、申請を一度で通すなど100%不可能です。

補足

ここまで、建築確認申請を一度に通すことに話をしてきましたが、

申請を一度に通すことに意味はありません。
一度に通すことで得られることは、時間と手間の省略ですが、微々たるものです。

将来、増築や用途変更を行うときや売却するときには、法律に適合していたことを確認するために、建築確認申請図書は必須となりますから、建築確認申請図書に法律に必要な記載が明確に記されていると、将来のためになります。

とはいえ、タイトルに書いた通り申請を一度に通すこともメリットは十分にありますよね。
あえていうなら、申請を一度に通すことにメリットが発生するのは、一戸建ての住宅や4号建築物くらいです。

4号以外は、審査の段階で必ず指摘が生じるので、一度で通すのは難しいと思います。

おわりに

建築確認申請は、生命と財産を守るのに必要なものですから、法律に適合しているかどうかの確認は本当に大切なわけです。

ですが、許可ではなく確認であること注意が必要です。
そのため”確認”ができればよいので、確認できるように必要な書類・記載を確実にすることが重要です。

最終的に伝えたいことは、審査する側の立場にたって法適合確認図書を作成することです。

なお、中には、どう考えても判断できることを図面に記載させる主事等がいるので、その際は「無価値やろう」だなと思いながらも、反抗せず訂正してあげましょう。
結局、審査する側は、”責任が自分に生じないようにしたい” 気持ちが先行してますから、どうしても、意味のない指摘をする人が少なからずいます・・・(仕方のない部分でもありますね)

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。