全くの未経験から建築士になるための方法と思考

今まで建築に関しては全く経験が無いけど、建築を見たり触れたりするのが大好きで、今の仕事はいずれ辞めて、将来は建築士になりたいと考えている。または現在、建築系の仕事への転職を考えている。

そのような方々に向け、どのようなプロセスを踏まえれば建築士になることができるのか何から取り組めばいいのか、そういった疑問に答えていきたいと思います。

なお、はじめに伝えておきたいのは、私の友人女性(最終学歴が高卒)でも全くの未経験から一級建築士になった方もいるので努力すれば誰もが取得することができる資格です。

こんにちは!建築士のやまけん(@yama_architect)です。建築や都市計画に関する業務経験を活かして、建築士や宅建士の業務に役立つ情報を日々発信しています。

この記事がこれから建築士を目指す方の指針となれば幸いです。




建築士の仕事とは?

この記事を読んでいるということは、もう既に一級建築士や二級建築士が行う仕事の内容をほぼ理解されていると思いますが、もう一度、頭の中を整理すると思って聞いてください。

建築士が行う主な仕事としては、建築設計です。次の表は一級建築士最終合格者の職種を示したものですが、最も多い建築設計の次が現場管理、その次が構造設計・工事監理と続きます。


※出典:令和元年度一級建築士最終合格者の職種

つまり繰り返しとなりますが、建築士の仕事において最も多い仕事が建築設計となります。なお、建築設計の中には、設計と併せて行政手続き建築基準法・都市計画法の許認可及び確認申請手続きの代理)も行っている方も多数いると思いますので、こうした建築士もいることを認識しておいた方が良いかなと思います。

ではその建築設計ですが、クラス1stかクラス2ndによって建築できる規模・構造・用途が異なります。

ここでポイントですが、1stか2ndかは、もちろん1stを有していた方が良いに決まっていますが、実際、建築着工統計をみてもらうと分かりますが、2ndで設計することができる規模の住宅がほとんどとなります。

👉参考記事!!

二級建築士で十分な理由[一級建築士は必要になったら取得すれば良い]

2019-05-25

建築設計のほかにも、工事現場、工事監理、構造設計、設備設計や積算、建築・都市計画行政(👈これが以前の私)、まちづくり活動といった職務内容がありますので、大きく建築士といっても多種多様な働き方がありますから、はじめは建築設計をやってみたいと思っても、実際にやってみたら自分には合わないなぁと思った時には、その知識を活かして別の働き方があることを覚えておくと、あとあと息づまるようなことにはならないと思います。

建築士になるための具体的なステップ

次のようなステップを歩むと効率的かと思われます。

  1. 7年間以上の建築に関する実務経験or建築の学校(専門学校)に通う
  2. 二級建築士試験を受験
  3. 二級取得後、仕事内容や給料の関係に応じて一級建築士試験を受験

 

この記事を読んでいる方は実務経験を有していない又は建築に関する学科を卒業していない方(全くの未経験)かと思いますので、その場合の実務要件ですが、二級建築士試験を受験する場合には7年以上の実務経験が必要となります。

え!!、7年と思った方が多いと思いますが、実務経験として7年間も必要となるんです
・・・その実務要件ですが、

  1. 建築物の設計に関する業務
  2. 建築物の工事監理に関する業務
  3. 建築工事の指導監督に関する業務
  4. 建築士事務所の業務として行う建築物に関する調査又は評価に関する実務
  5. 工事の施工の技術上の管理に関する実務
  6. 建築基準法第 18 条の3第1項に規定する確認審査等に関する実務
  7. 消防長又は消防署長が建築基準法第 93 条第1項の規定によって同意を求められた場合に行う審査に関する実務
  8. 建築行政に関する実務
  9. 住宅行政に関する実務
  10. 都市計画行政に関する実務
  11. 建築教育に関する実務
  12. 建築物に係る研究開発に関する実務
  13. 大学院の課程におけるインターンシップ
    ※出典:公益財団法人建築教育技術普及センター公式ホームページ

 

これを無資格の状態で管理建築士等の指揮下の中で7年間もやるなんて無理じゃないと考えるのが普通です。なので、実務要件を0年とすることが可能な学校に通うのが最も効率よく受験資格を得る方法となります。

学校とは、夜間受講が可能な大学、短期大学及び専門学校が既に就職している方には有効です。

専門学校であれば実務経験は最短2年間ですから、7年間を2年間に短縮できるのは効率が良いです。

ちなみに学校に通うことで実務経験が無くても一級建築士試験は受験することが可能実務経験が無いと免許登録はできない)となっているので、試験だけ合格しておけば、転職も有利に働くと考えられます

とはいえ、全くの未経験者であれば、はじめに取り組むべきはクラス2ndになることかなと思うところです。

というのも未経験の場合ですと、実際の実務については書籍である程度把握することができますが、どうしても経験が必要となる部分があるので、早めに建築士資格を取得し、資格をもとに収益を生み出すにはやはり2ndが近道です。

また、建築に関わる知識を効率よく取得していきましょう!!

全くの未経験であればこちらの書籍が参考になると思いますので勝手に紹介しちゃいます。

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では次に、実際にいつ転職すればいいのかお伝えしていきます。

建築業界への転職は資格取得後?又は取得前がいいの?

転職時期は、私個人の意見としては、クラス2nd、またはクラス1st試験合格(実務経験は未で免許は取得していない)した後が良いです。

理由としては、前者については法的な設計・工事監理を行うことができるため、建築確認申請書に名前を記載することができる効果は大きいですし、クライアントへの説明でも無資格者よりも有資格者の方が印象が良いため重宝がられます。また、いつでもクラス1stの受験が可能ですから、経営者としては将来を見越して採用したくなると考えられます。

後者の場合には、実務経験を積むことで免許登録ができるため、確実にクラス1stになることが可能です。企業としても1stの方がクライアントに対しての印象も良いので、採用しない理由がありません。

このように転職時期は試験合格後の方が採用されやすいと考えられますが、建築に関する勉強をはじめた当初から建築業界に転職するのもありだと思います。

現在、建築士不足もあって試験の受験要件の緩和もあったくらいですから、業界的には建築に関わろうとする人材を欲している可能性が高いです。将来的な建築士の取得をアピールすることで、未経験者でも転職は十分に可能だと思います。

私が経営者であれば、夜間学校に通っている段階でとてもやる気がある人だなと思って、資格取得を見据えて採用すると思いますw

建築士になるのは年齢的なリミットがある?

無いと言い切れます。

もちろん柔軟に知識を習得することができると科学的に言われている20・30代のうちに取得した方が良いですが、別に40・50代となっても問題はありません。

要は建築士になるためには資格試験に合格すればいいんです。

何を言いたいかというと、建築の知識を習得することと、試験に合格する知識はイコールではないので、とにかく試験に合格することに集中して勉強すればいいだけです。現に私の知り合いでは30・40代で取得する方がほとんどで、20代で取得する方はほぼいませんww

参考に、こちらの表は一級建築士試験の最終合格者の年齢の割合です。30歳以上の方が半分を超えているんです。

※出典:令和元年度一級建築士最終合格者の職種

この記事を読んでいるということは、『未経験からでも建築士になりたい』とそう思っている方であると思います。自分はなるんだと強く思っていれば、行動が伴ってきますから大丈夫です。

何歳からでも建築業界に進んでOKです。

周りはやめた方がいいんじゃないかと言ってくるかもしれませんが、そういう方は自分にもある夢を諦めた自身を否定されるようで嫌なだけですので無視して大丈夫です。

とにかく頑張ればOKです。

それに、建築士業界に進む前の今有している知識を掛け算して、『建築士✖️〇〇』として働けば、建築の知識のみしか無い人に比べて差をつけやすいですから逆に有利です。頑張ってみましょう^^

ということで以上です。参考になれば幸いです。