冬季の『結露』の問題は、室温と湿度を上げ過ぎている。

こんにちは!やまけんです。

普段は、建築、都市計画、不動産などの業務に役立つ情報を発信しています。今回はちょっとしたコラムでして、冬季における室温と結露についてわたしが思っていることを書いていきます。




結露は建築物を傷める

冬が近づき、段々と湿度が下がってくると、発生するのが『結露』。

高気密・高断熱の家に住んでいる方であれば冬季でもあまり気にしていないと思いますが、そうではない少なくとも10〜15年以上前に建築された住宅に住んでいる方であれば結露が気になってしまうと思います。というかかなり苦しめられているはず。

窓ガラスにびっしりとついた水滴がカーテンに付着して、それが長年の蓄積によりカーテン下部がカビている家が多いんじゃないかと思います。

しかも多くの方(建築士を除く)が勘違いしていて、窓だけじゃなくて外壁内部も結露しているんですよね。ガンガン加湿して、室温をエアコンやストーブを使って温めている木造住宅であれば、施工不良や劣化などが原因で10〜20年経過している間に間違いなく外壁内部は腐っていると思います。

換気できていないことも問題

しかもこうした古い住宅(15年以上前)はシックハウス対策に対応していないため1時間あたり0.5回以上の換気を常時行うことができないです。

そうした場合、適切に決まった時間に窓を開けるなどの対応をすればいいのですが、おそらく寒いのもあってか空気の入れ換えを行っていないと思うのです。

換気されないと、密閉されることで湿度コントロールもできず、かつ汚染された空気が滞留するため住環境も非常によくないです。*平成15年(2003年)7月1日以降に建築された建築物は、0.5回/h以上の24時間換気が義務付けられています。

換気ができないと、ウイルス感染防止にも良くないので気をつけたい点です。

木造住宅が冬季に結露する理由

では、冬季に結露する理由ですが、単純に二つの理由です。

  1. 湿度の上げ過ぎ
  2. 室温の上げ過ぎ
  3. 換気の不十分

一般的には、室温20℃前後(ヒートショックを防ぐためには全室で18℃以上が望ましい)、湿度は40〜50%が良いとされています。室温と湿度を上手にコントロールすることで結露による劣化等を防ぐことが可能になるはずです。

なお、室温と外気温、湿度の関係性が分かる図表を『湿り空気線図』といいます。ネットで検索すれば読み方などが分かると思いますので、もっと深く知りたい方は検索してみてください。

ウイルス不活性化は湿度40%以上

湿度を40%以上にすればウイルスが不活性化するとされています。

参考書籍をおいておきます。

建築知識2020年12月号の感想

インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスのことを考慮すれば室内の湿度は40%以上は死守したいところだと思います。更に室温は低くても18℃以上をキープすることが大切です。

結露が酷いからと暖房を使わない行為だけはやめてください。結露による建築物の劣化よりも怖いのは人を死に追いやる可能性があるヒートショックですので、断熱性が低い住宅なのであればリフォームするか、RC造のマンションや近年建築された断熱性能の高い賃貸住宅の引っ越すことをお勧めします。

参考書籍をおいておきます。

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ということで今回は以上となります。それではまた〜