こんにちは。やまけん(@yama_architect)です。
YamakenBlogでは、行政職員時代における土木と建築の知識を生かして建築や都市計画、宅建に関して業務に役立つ豆知識を発信しています。
本日、令和3年度一級建築士学科試験の合格者が発表されました!!
合格された皆様おめでとうございます♪
次の製図試験合格に向けて頑張ってください!!
新型コロナの影響等で受験勉強を確保したりするのが難しい状況があった方もいるかと思いますので、昨年度に続き、大変な試験だったと思います。お疲れ様でした^ ^
今回の本題は令和3年度一級建築士学科試験の合格者発表の結果についての考察です。
令和3年度の合格率は15.2%

令和3年の受験者数は、31,696人、合格者は4,832人で合格率は15.2%
前年度に比べてマイナス5.5%(令和2年度試験の合格率は20.7%。合格者数:6,295人)という結果になりました。
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
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実受験者数(人) | 26,096 | 26,923 | 25,878 | 25,132 | 30,409 |
合格者数(人) | 4,213 | 4,946 | 4,742 | 5,729 | 6,295 |
合格率(%) | 16.1 | 18.4 | 22.8 | 22.8 | 20.7 |
過去の学科試験の合格率を見ていると近年は合格率が比較的高かったようですので、今年は少しだけ難しくなった?のかなと推察されます。
国土交通省が報道発表した資料(https://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000893.html)によりますと、、、
「本年の試験問題は例年に比べて学科Iの難易度が高く、また、総じて難易度が高かったことから、上記合格基準点(87点)としている。 」
という記載がありました。
学科Ⅰの合格基準点も10点に設定されていましたので、それなりに難しいかったのかなと思います。それを反映するように合格基準点も90点ではなく、87点となっています。
学科Ⅰについて、少しだけ問題を確認してみましたが、まちづくりの問題No11なんかは、大都市だと市街地再生と景観(通常、景観計画や条例で指定)はセットでまちづくりが行われるのが通例なので間違えちゃいそうだな〜と思っちゃいました・・・汗
今年合格された方は近年稀にみる難しい試験に合格したということになりそうです!
合格者の属性

国土交通省が毎年度発表している資料から合格者属性(性別を除く)のトップ3を掲載します。
注目すべきは、一級建築士学科試験の合格者の年齢別なのですが、やはりトップは受験数のボリュームゾーンである大卒から2年目くらいの方々、次に30歳手前、30歳前半と続いています。建築士の合格者の3割は若い人達だということですね。(最も勉強している層が多いので当然ですかね)
それでも40歳以上の合格率は14.4%でしたので、中堅以上の方でも多くの方が挑戦されているということです。
トップ1 | トップ2 | トップ3 | |
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学歴・資格別(%) | 大学 70.4 | 二級建築士 18.1 | 専修学校 5.1 |
職域別(%) | 建設業 34.3 | 建築士事務所 27.3 | 住宅メーカー 14.3 |
職務内容別(%) | 建築設計 35.6 | 行政・設備・積算・教育等 25.9 | 施工・現場管理 21.1 |
年齢別(%) | 24~26歳 30.2 | 27~29歳 15.5 | 30~34歳 15.2 |
まとめ
ということで、令和3年度一級建築士学科試験について簡単にまとめてみました。
合格した喜びを堪能できるのは束の間で、すぐに製図試験が待っていますので、合格された皆様は引き続きがんばってくださ〜い♪