先日、キンコン西野さんのVoicyで街ガチャという言葉が使われていたんですよね。街ガチャ・・・確かにどうあがいても自分の努力では避けることができない。
そこで、都市計画の視点から街ガチャならぬ都市ガチャについて話していきたいと思います。ぐだぐだ書いている文章なので暇つぶしにどうぞ。
こんにちは! YamakenBlogです。
YamakenBlogでは、建築や都市計画、不動産取引に関して業務に役立つ豆知識を発信しています♪
建築基準法や都市計画法といった都市づくりに欠かせない法律は、複雑かつ難解なので理解に苦しみますよね。そのような方のために、法律を上手に活用してビジネスや生活に活用してもらいたいと思いつくったブログです。
良かったらブックマーク登録して毎日、遊びに来てくれるとブログ運営の励みになります♪
出身地に縛れる
生まれ育つ街は自分で選べず、人格形成も街の影響を受けることになる。その理由は、街・都市は人口、経済、気候、歴史など様々であること。
そして、その生まれた市町村名は一生涯、自分の背中に張り付いたまま、なんなら市町村名+大字名まで張り付いてくる。親ガチャに続いて子供への影響度合いが大きいと思います。
人によっては誇りに感じたりするものですが、中には余計な不可抗力の産物として背中から外したい!外したい!と思っている人もいると思います。
大学生や社会人になると、必ず聞かれるのが「出身地どこなの?」攻撃。私自身も聞いちゃいます。
「〇〇道府県です。」と答えると、さらに「どこの市町村?」と聞かれます。
ドヤ顔で「私その市町村知ってます」と自分の生まれた都市との比較マウントを取られたりと、根掘り葉掘り聞かれることも度々。
田舎が嫌いな方にとっては、「なぜ、自ら選択することができなかった街のことで嫌な思いをしなければならないのだろう」と感じたことが一度くらいはあるはずです。
出身地で縛ることで比較が生まれることで、お国自慢が生じて意味の無い都道府県という枠組みでの競争が働き差別が生じる。というか、勝手に植え付けられる街や都市の誇り、歴史なんてものは暮らしている本人にはどうでもよくて、自分がこの街に生まれて良かったと思えるか、つまり今がどうなのかが、大事だと思いますけどね〜〜(この記事には関係がない。笑)
都市によって経済力は異なる
都市それぞれが持っている歴史や人口規模による経済力は異なります。確かに郊外のバイパス沿いのチェーン店舗が立地する街並みはどこも一緒ですけどね。笑
とはいえ、やはり都市形成の成り立ちや行政・民間による都市のコントロールの微妙な違いが生活に与える影響も違っている。住む場所によっては高校を卒業するまでの 18歳までの間に人格形成に大きな影響を与えているのは明白です。
インターネットが普及した現代であれば”得たい情報”はYouTubeやサイト、SNSを通じて一瞬で知ることができますけど、一つ大事なポイントを忘れていることがあります。
人生では、このあるコトを”得たい””知りたい”と思うまでのプロセス。この、得たい・知りたい・欲しい要求がその人の人生を左右すると言っていいくらいに大事ですよね。
そしてこのプロセス、所属するコミュニティに依存するという事実があります。
この人に出会えたから変われた。
たまたま親に連れていかれた地元で開催された博物館展や美術館展で刺激を受けて大きく人生の方向が定まったとか、つまり、日常生活の中で、どのコミュニティに置かれるかでその後の人生が左右される可能性が大きいということだと思います。
生まれたまちの都市力の違いで情報音痴になる
所属するコミュニティへの参画機会の頻度は、都市の人口規模・経済力に依存しますから、どうしても生まれたまちのステータスによる影響は大きくなります。
例えば、学歴と所得は相関するので、親の年収が高い層が集まる学校に通うことができれば、その子供と知り合える機会が増えると想定できますが、人口が1万人未満の田舎都市であれば、レアなケースとなりますよね。そうした田舎のまちであれば情報音痴であるのは誰もがイメージできると思います。
情報音痴でもいいじゃん。って思うかもしれませんが、多くの情報を受ける環境下で生きてきて情報の取捨選択をすることができるからそう言えるんですよね。音痴でいいと思った方は恵まれた環境下で成長できた方々です。
ある意味、まったりと俗世を忘れて暮らすには人口数万人くらいでいいのかもです。
ですが、周囲の人達が情報感度が高くて、日本や世界の将来はどうなるのかと日頃から真理を考えるキッカケがあれば、人をいじめるような性格の悪い種や意地汚さを有する種は成長しないのかなと思います。だって、人生は短いから暇なことに使っている時間はない(笑)
それだけ、生まれる場所・育つ場所によって人の成長に大きな影響を及ぼしてますよね。
かといって、都市の人口規模が大きければ優秀な人達の割合が多くなるわけではないことは都内や首都圏の都市を見れば分かりますが、それでも人口規模が大きいエリアはやはり偏差値の高い学校が集まりやすくなっている傾向にはあるので、街ガチャ・都市ガチャは、親ガチャの次に人生におけるはじめてのターニングポイントになっていると思いますね。
過去の研究により人格形成は、IQや協調性といった側面については3〜5割は遺伝で、残りは環境によるものと言わていますが、周囲の環境が人格形成に大きく影響するわけです。仮説として周囲の環境による影響度合いは、街と都市の質と相関すると考えています。
都市の質(QOL=クオリティオブライフ)は実際に暮らしてみないと分からないので、大学・転勤・転職による移住は絶好の機会だと思います。
ということで以上です。
参考までに、最近の都市経済や気候と性格に関する研究結果に関する考察記事を書いています。治安の悪い都道府県についても列挙しているので、もし良かったらこちらの記事もご覧ください。
▶︎▶︎▶︎都市に関係する関連記事