こんにちは。やまけん(@yama_architect)です^ ^
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建築基準法や都市計画法といった都市づくりに欠かせない法律は、複雑かつ難解なので理解に苦しみますよね。そのような方のために、法律を上手に活用してビジネスや生活に活用してもらいたいと思いつくったブログです。
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整開保=区域マス
はじめに答えから、整開保は区域マスのことをいいます。
整開保とは「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針(都市計画法第6条の2)」のことを言います。
基本的に都市計画区域ごとに都道府県が作成(政令指定都市を含む)するもので、区域区分(市街化区域と市街化調整区域の分け)を指定するかといった方針や都市計画の目標、土地利用、都市施設の整備及び市街地開発事業に関する主要な都市計画の決定の方針などが定められる、都市計画の基本的なツールとなります。
この整開保のことを「都市計画区域マスタープラン」といいます。都市計画法では「都市計画区域マスタープラン」という言葉はどこにも出てきません。
では、どこに「都市計画区域マスタープラン」という言葉が出てくるのかというと、国が定めている都市計画運用指針となります。都市計画運用指針とは都道府県や市区町村が都市計画を指定したり運用する際の参考とする指針となるもので、この運用指針に基本的な考え方が示されています。
その中に「都市計画区域マスタープラン」という言葉が出てきます。
「(都市計画)法第6条の2の規定に基づく都市計画区域の整備、開発及び保全の方針(以下「都市計画区域マスタープラン」という。)」
都市計画マスタープランとの違い
都市計画に携わると一番最初に引っ掛かるのが、この「都市計画区域マスタープラン」と「都市計画マスタープラン」の違いですよねー。
わたしも10年ほど前の話になりますが、この2つの言葉に加えて、「整開保の方針」という用語が出てくると、よく分からなくなってしまい、都市計画の体系を理解するのが難しいなぁーって思ったことが何度もあります。
まちづくりの分野では、法律で定義されている言葉(方針)を「マスタープラン」としているので、分かりづらいのですが、次の2点のみ覚えれば、基本をおさえることができるはずです。
- 都市計画区域の整備、開発及び保全の方針:都市計画区域マスタープラン
- 市町村の都市計画に関する基本的な方針:都市計画マスタープラン
両者の違いはこちらの記事でも解説を行っているので参考にして頂ければ幸いです。
まとめ
ということで以上となります。
整開保の方針は都市計画区域マスタープランと同じ意味となります。その上で、都市計画区域マスタープランは、市区町村が作成する都市計画マスタープランと異なり、都道府県(政令指定都市)が作成するものです。
ちなみに、”区域マス”というのかと言うと、都市計画区域内における都市計画の基本的な方針だからですね。一方で、”マスタープラン”は、都市計画区域内外に関係なく、行政区域内の基本的な計画となるとなるという理解で覚えるといいのかなーと思います。
それでは以上とです。こちらの記事が都市計画を勉強する際の参考となれば幸いです。
それではまた〜〜。