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2023年は盛岡に注目!!その理由を分かりやすく解説します。結論_旅行先は盛岡一択で!!

ニューヨークタイムズ(New York Times)の電子版で毎年1月に公表される『旅行すべき場所・都市の52選』に、なんと1位のロンドンに次いで、2位に盛岡が選ばれたのです。

ちなみに日本国内の他の都市としては、第19位に福岡市がランクインしています。

その他の国外の52選はこちら(https://www.nytimes.com/interactive/2023/travel/52-places-travel-2023.html)。
*有料コンテンツ。

>>>上位10箇所はこちら。

1. London, UK
2. Morioka, Japan
3. Monument Valley Navajo Tribal Park, Arizona
4. Kilmartin Glen, Scotland
5. Auckland, New Zealand
6. Palm Springs, California
7. Kangaroo Island, Australia
8. Vjosa River, Albania
9. Accra, Ghana
10. Tromsø, Norway

【過去に選出された日本の都市等】
 2022年:京都(19位)
 2021年:北海道(39位)
 2020年:東京(9位)

おそらく国内の日本人誰もがノーマークだったのでは!?と思うところ。
しかも第2位という…。

盛岡が選ばれた理由としては、盛岡市は、日本の他の都市に比べてあまり観光地化されていないということ(確かに、観光地というよりは定住しやすさにあるかも…)。

また、東京から新幹線でわずか2時間半という近さ
やっぱり東京からの近さというのは大きな要因のようです。加えて、個人的にはまちづくりに携わる身としては、嬉しいポイントしては、”魅力的で歩きやすい街”というところ。

さらに、食文化(個人的には盛岡冷麺推し!)や国内有数のコーヒーが味わえるなどが理由のようです。盛岡市の周辺には、温泉や体験可能なレジャーがあることも理由のようです。

毎年、名だたる都市・名所がランクインする中での2位ですので、世界的なニュースペーパーであるニューヨーク・タイムズですから注目されるのは間違いなし。

コロナの影響落ち着いてきて、かつ円安の状況ですから、当然のように2023年は海外からの観光客が増加するのではないかと思います。

特に8月開催予定の『盛岡さんさ踊り』が開催される際は激混みしそうな予感です(仙台に宿泊して、仙台から新幹線を利用した方がよさそう…。多分、仙台観光客も増えそうな予感)

ではでは、ここで選ばれた理由のうち”歩きやすい街”というポイントについて、都市計画の観点から盛岡の魅力をお伝えしていこうと思います。




盛岡市は東北地方の中でもコンパクトシティで歩きやすい

盛岡市 岩山展望台 © intiraymi7 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)

東北地方の概ね人口20万人以上の主要都市は、北から、青森市、八戸市、盛岡市、秋田市、山形市、仙台市、福島市、郡山市、いわき市の9都市です。

歩きやすい街というのは、物理的に安全な歩道が整備されていたり、坂道が少なく平坦で公共交通も充実しており、徒歩圏や自転車圏で生活が簡潔するといったイメージかと思います。

この歩きやすい街を示す指標の一つとなるのが人口集中地区の人口密度となります。東北地方の主要都市の人口集中地区の人口密度(令和2年国勢調査)を確認しますと、次の表のようになります。

盛岡市の人口集中地区の人口密度は、仙台市に次ぐ市街地の人口密度の高さを有しています。つまり、人・モノがちゃんと中心市街地に揃っている証。実際、街の賑やかさでいえば、仙台市の次は盛岡ではないかと思います。

都市名人口集中地区の面積
(k㎡)
人口密度
(人/k㎡)
人口集中地区人口
(人)
総人口
(人)
青森市42.305,183.8219,275275,192
八戸市50.233,130.7157,255223,415
盛岡市44.875,247.4235,450289,731
秋田市54.854,477.9245,611307,672
山形市36.795,011.7184,382247,590
仙台市150.206,687.51,004,4651,096,704
福島市40.724,543.8185,024282,693
郡山市51.734,745.1245,463327,692
いわき市42.643,376.9143,992332,931
出典:令和2年国勢調査

南部藩の旧城下町であることで、旧城下町を大きく改変しなかったこと。

冬季の除雪効率等考慮して無理に郊外に市街地を拡大化させなかった都市政策や地形的要因などがコンパクトの市街地の形成に功をそうしたのでは私は考えています。

【まちづくりに携わる人の独り言】
 徒歩圏でも移動しやすい街並みが形成されているということは市街地が比較的コンパクトで市街地の人口割合が大きいため一般的に物販・飲食店が成立しやすいです。
 現代の地方都市の多くは、戦後の人口増加と世帯数増加によって、市街地が郊外に拡大してしまったことや過度な自家用車依存が進み、加えて、予想よりも人口が増加しなかったことで、公共交通の維持が難しくなり徒歩での生活圏がほぼ形成されていない状況です。車がないと生活できないと言われるのはこのためです。
 ですので、地方都市ではこの課題を解決しようと多極型のコンパクトシティの形成を目指しています。特に、コンパクトシティは市街地の縁辺部でのアパート建築やを抑制して、複数の拠点となる市街地中心に居住を誘導し、市街地の人口密度を維持・増加を図る取り組みを進めているのですが、相当な時間が必要なため、早々簡単には進められていない現状があります。

ということで、冬季の寒さと除雪の大変さを除いては”歩きやすい街”というのは合っていると思いいます!

代表建築:辰野金吾氏設計の岩手銀行(旧盛岡銀行)旧本店本館

岩手銀行 赤レンガ館 © Cygnus_morioka クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)

わたし自身は訪問したことがなく、教科書でしか見たことがないという愚かさなのですが、明治を代表する建築家の辰野金吾氏設計の岩手銀行(旧盛岡銀行)旧本店本館を見学することができます。

辰野金吾氏といえば、東京駅や日本銀行本店などを設計された日本近代建築を築きあげた人の一人でもあり、建築界隈では超有名です。

歴史的にも貴重な建築物ですし、建築や都市計画を勉強される方で盛岡を来訪される予定の方は、ぜひ、立ち寄ってみてくださいませ!盛岡駅からも徒歩圏ですし、旧盛岡城跡にも近いのと、帰りは、駅前のぴょんぴょん舎で盛岡冷麺一択!

>>>公式サイト(https://www.iwagin-akarengakan.jp

それでは以上となります。それではまた〜〜!






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ABOUT US
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YamaKen都市計画(まちづくり)を通じて都市を美しくしたい人
【資格】1級建築士、建築基準適合判定資格者、宅建士など 【実績・現在】元役人:建築・都市計画・公共交通行政などを10年以上経験 / 現在は、まちづくり会社を運営:建築法規・都市計画コンサル,事業所の立地検討,住宅設計など