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まちづくり(都市づくり)を勉強するなら、建築系大学?土木系大学?

将来、都市開発やまちづくりに関係する仕事に就きたいと考えている方は、建築系の大学に行くべきか、土木系の大学に行くべきか悩んでいると思うんです。
私も、悩んだ一人です。

こんにちは。YamakenBlogです。

この記事では、一人の建築士としての個人的な見解で、都市計画を学びたいって方が建築系の学科がある大学に行くべきなのか、土木系の学科の大学に行くべきなのか解説しています。




私自身のこと

私自身、基本的には建築系の知識を使う仕事の方が多いですが、都市コンサル的な仕事もしたりと、まちづくりづくりにも関わっています。

その様な私ですが、大学は建築系に進みました。

その理由は、

・建築士の資格を取得したいと考えていたため、土木工学よりも建築の知識を得ること可能な大学に進むべきと考えていたから。
まちづくりを勉強しようと考えていて、建築士の資格が欲しいならば、迷わず建築系を学べる大学に行った方がいいです。当然ですね。

私はそう考えましたが、建築士を目指そうとしていない方にとっては建築系大学は選択しづらいと思います。

両者の違いを知る上で一番分かりやすい例は「用途地域」

用途地域は、都市計画法に基づき指定されますが、都市計画法で建築することができる建築物などの用途を定めているわけではなく、建築基準法で定められます。

そう、土木系大学では都市計画に関することを学ぶが、都市をコントロールする大枠の面的な内容は理解できても、具体的な手法である建築基準の内容が理解できていないと、具体的な手法までは考えが及びづらい。
一方で、建築系大学では建築基準に関することを学ぶが、都市をコントロールする制度の枠組みの中で部分的な手法等の意味は分かっても、都市基盤となる面的な考えまでは及びづらい。

つまり、土木と建築の両方の知識が無いと都市づくりはできないんです。

建築基準法をはじめとするまちづくりに関連する法規は非常に難解です。
この内容を習得するには、建築士の資格を取得することが一番です。

また、都市計画法も内容が多岐にわたっており、区域区分や地域地区、都市施設の決定に関わる分野や開発行為に関することなど、特に開発行為においては、宅地造成等に関する土木知識は必須だと私は考えています。

まちづくり(都市づくり)をやりたいなら、両方の知識が必須なんです。

建築・土木のどちらをスタートにしても両者の知識は必要

都市づくりに携わるには、両者の知識が必須なので、両方必要と言いましたが、これ一人でやるのは無理です。

ですので、しっかりと役割分担をするべきだと思います。

そのため、自分は、将来どの役割を担いたいのか、どういった側面で都市づくりという大きな仕事に関わっていきたいのかを考えてから、建築系なのか土木系なのか選択するべきだと思います。

「そうは言ってもどうすれば?」という方は、都市工学(建築系)が勉強可能な大学を選択しましょう。

建築基準法や同法に関係する関連法規は非常に難解です。これを若いうちから触れておくのは良いと思います。

そうは言っても、土木も学んでおくべきだと思います。特に道路や河川、公園、下水道といった知識は都市生活を支える非常に重要な施設ですが、土木系大学に進んで、そのあとに建築士の資格を取得しても良いと思います。
どっちに進んでも、まちづくりという大きな仕事のどこかには携わります。

終わりに

デザインに優れた建築物を世に残すことも大切ですが、それ以外にも、まちの将来を考えることも建築士の仕事です。私は建築系大学を出ているのでどうしても、建築目線になってしまいますが、地面が無いと建築はできませんし、建築がないと地面だけになってしまいます

一方の知識だけに偏ってしまうと、それに囚われた考え方になりがちですので、これから、都市計画や建築基準を勉強する若い人達には、両方の領域を知る土木建築士になって欲しいと思っています。






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YamaKen都市計画(まちづくり)を通じて都市を美しくしたい人
【資格】1級建築士、建築基準適合判定資格者、宅建士など 【実績・現在】元役人:建築・都市計画・公共交通行政などを10年以上経験 / 現在は、まちづくり会社を運営:建築法規・都市計画コンサル,事業所の立地検討,住宅設計など