排煙窓・設備のオペレーター(手動開放装置)とは?

・排煙窓と普通の窓は何が違うの?
・排煙設備にオペレーターは必要?

上記のような悩みを整理するとともにオペレーターの基準について説明する記事です。

この記事は、建築士のやまけん(@yama_architect)が書いております。




排煙窓と排煙設備の違い

窓と設備の違いを知るには、排煙無窓を知る必要があります。

排煙無窓とは、施行令第116条の2第1項第二号のことで、施行令では次のように規定されています。これが”排煙設備の設置検討が必要となる居室かどうかの判断基準”となります。

開放できる部分(天井又は天井から下方80㎝以内の距離にある部分に限る。)の面積の合計が、当該居室の床面積の50分の1以上のもの

排煙無窓の検討によりOKとなれば排煙設備の設置は不要(施行令第126条の2の検討は必要)となるため、単なる窓の設置でOK、通常どおり開放できればよいためクレセント程度の設置となり、排煙専用のオペレーターの設置までは求めていません。

しかしながら、排煙無窓の検討がNGとなる場合、また施行令第126条の2に該当する建築物の場合は排煙設備の設置が必要となり、手動又は自動による排煙用オペレーターの設置が必要となります。

排煙設備の設置が必要な建築物の確認にはこちらの記事をご覧ください。

「排煙窓」と「排煙設備」の違いとは?(排煙無窓を含めて解説)

2018-08-15

オペレーターとは?

オペレーターには手動と自動がありますが、この記事では手動開放装置について説明します。

建築基準法では、施行令第126条の3第1項第4号・5号に規定されているもので、排煙設備の設置が必要とされる居室又は建築物には当該オペレーターの設置が必須(または同法同項第6号の自動開放装置・遠隔操作方式開放装置)となります。

手動開放装置はクレセントや紐で引くタイプの装置、ボタンを押すタイプの装置などがあります。

[建築基準法施行令第126条の3第1項第四・五号]
四 
排煙口には、手動開放装置を設けること。
五 前号の手動開放装置のうち手で操作する部分は、壁に設ける場合においては床面から80㎝以上1.5m以下の高さの位置に、天井からり下げて設ける場合においては床面からおおむね1.8mの高さの位置に設け、かつ、見やすい方法でその使用方法を表示すること。

オペレーターの設置位置は?

オペレーターの設置高さは施行令第126条の3第1項第五号に規定されており、図化すると次のようなイメージとなります。

左記がオペレーターを壁付けとする場合、右記はオペレーターを天井吊り下げ型とする場合です。

まとめ

今回は排煙オペレーターについて解説しました。

排煙設備の設置が必要となる居室・建築物に該当するかどうかで、オペレーターの設置の必要性が決まります。なお、ただの排煙窓(施行令第116条の2第1項第二号)の場合には不要となり、クレセントでOKです。

ということで今回の記事は以上です。参考となれば幸いです。