ChatBot Switch Widget
ChatBot ON/OFF

【玄関自動ドア】ドアに触れないで開閉する製品のメリット・デメリットを調査

*出典:株式会社LIXIL
*出典ページ:https://www.lixil.co.jp/lineup/entrance/doac/about

この記事では、2020年9月から株式会社LIXILさんで販売を開始したDOAC(住宅用の自動玄関ドア)について、導入メリットとデメリットを調べた結果から、どのような玄関に設置することができるのか、また、どのような方にメリットがあるのか書いています。

導入しようか悩まれている方の参考になれば幸いです。

こんにちは!建築士のやまけんといいます!
このYamakenBlogでは、建築や都市計画、不動産に関して業務に役立つ豆知識を発信しています。住宅建築についても書いているので、良かったらメニューの『住宅建築』をご覧ください。




メリット・デメリット

メリットデメリット
相互性LIXIL/TOSTEM製の互換性のある玄関ドアの場合には、玄関ドアと鍵を現状のままで設置が可能
※施工期間は1日で可能
LIXIL/TOSTEM製の互換性のある玄関ドアのみが対象
※相互性が無いドアの場合にはLIXIL製のドアに取替えが必要
>>相互性のあるドアの一覧はこちら
機能性リモコン操作による自動開閉
(全開位置・開閉速度の調整が可能)
>>リモコンのイメージはこちら
※他社製品を見ると、全開位置や開閉速度を調整できる機能は無さそうでしたので今のところDOAC一択
・両手が塞がっている状態では開場が不可
・スマートフォンの連携不可
・停電時は使用不可
耐風性なし強風時には自動ドアの停止や押し戻しがあるため手動による開閉が必要
耐寒性・電動ドアオープナー動作保証最低温度:-10℃
・電動サムターンの動作保障最低温度:-20℃
寒冷地で結露により鍵が凍結する場合には使用不可となる可能性あり
防火性なし
※防火設備・特別防火設備への設置不可
防火設備の設置要求がある場合には取り付け不可(防火・準防火地域内で延焼の恐れのある部分
*玄関ドアに『防火設備(国土交通大臣認定品)』といった表示がある場合には設置不可
メンテナンス性・電動サムターン:1日10回操作で約1年
・リモコン:1日10回操作で約2年
・電動ドアオープナー:AC100Vのコンセントの増設が必要(停電時は使用不可)
DOACのメリット・デメリット *YamakenBlog調べ

ちなみにですが、個人的に他者製品はデザイン性が悪いため見た目を気にする方は、今のところLIXILさんが最適かと思います。

では、この商品を選択する上で知っておくべきデメリットを説明します。デメリットを理解することで、本当に必要かどうかの判断を行うことができると思います。

デメリット1

そこが1つ目の大きなデメリットとしては、リモコンを使わないと開閉することができません。

つまり、スマートフォンを使っての開閉ができませんし、ドアに近づくと自動で開錠するわけでも無いです。リモコンや鍵を持ち歩く必要がない姿をイメージされていた方は違います。また、商業施設にあるような自動ドアのイメージとは異なります。

スマートフォンとの連携が出来るようになるか、登録した人は自動で開錠できるようになればもっと利便性が高まると思います。いずれそうした製品は登場するはずから、今すぐに買いたいわけじゃないと言う方はもう少し待ってもいいかもしれません。

ですが、スマートフォンを利用しない(若しくは利用できない)高齢者や子どもにとっては、車の開閉キーと同じように簡単なリモコン一つで開閉することができるメリットがあります。

車椅子利用者の方が住まわれている住宅玄関ドアで、構造上引戸に変更はできないけど、自動開閉にしたいという場合やベビーカーを使う方は利便性が高いと思います。

また、感染症対策からドアノブには触れたくないという方にも最適なソリューションとなるはずです。

今後も感染症対策は継続することを鑑みると、住宅市場ではあたり前の仕様になっていきそうです。

今のところ素敵なデザインの玄関用自動ドアはLIXILさんのみですので、今後、需要量が増加して納期までに時間を要することになる前に相談や見積はしておいて損はないと思います。
>>見積書依頼・相談のリンク先ページ(LIXIL公式ホームページ)

デメリット2

2つ目の大きなデメリットとしては、原則として相互性のあるドアのみが対象となるということです。相互性が無い場合には設置は不可能となります。

下記の『取付け可否の確認』をご覧ください。次のように取り付けることが可能なドアかどうかの飯台は、①取付けスペースがあるかどうか、②LIXIL/TOSTEM製の相互性のある玄関ドアかどうかなどが関係してきます。

相互性のある玄関ドアかどうかなどは、自分で確認する事もできますし、『よくある質問』を確認するにもめんどくさいと言う方は、直接問い合わせしてみるのも良いと思います。

*出典:LIXIL公式ホームページ

補足:施工費用

施工費用は、個々のケースによって異なると考えられます。

製品自体の価格はLIXILさんのホームページに掲載されているので、その内容貼っておきます。この価格に工事費+税がかかります。

工事自体は1日に完了しますので、コンセント増設費や運搬費などを考慮しても最大でも30万円程度なのかなと想定できます。

なお、あくまでも相互性のあるドアへの後付けですので、引き戸や相互性の無い他メーカーの場合にはそもそものドア自体の改修費が発生しますので、解体費や設置費等を考慮すると、それなりの価格帯になりそうなので、そうした他社製品を交換するのであればリフォーム時がベストと思います。

【セット内容】

電動ドアオープナー ×1
コントローラー ×1
電動サムターン ×2
リモコン ×2

【セット内容】

電動ドアオープナー ×1
コントローラー ×1
電動サムターン ×1
リモコン ×1

最大8個まで登録可能

このような方におすすめ

この商品を使えば、住宅宿泊用施設のように、住宅を改良してホテルする場合のバリアフリーに対応した製品として使えそうな気がします。住宅で自動引戸は珍しいですからね〜この製品にすることによって車椅子利用者や高齢者も使いやすくなると思います。

そうすると、他者との差別化を図ることができますから、今後、少しづつ回復していく考えられる海外からの需要を優先的に取り込めるかもしれません。(あくまでも想定です)

最後にはなりますが、DOAC玄関自動ドアのメリットは、何よりもリモコンボタン一つで自動開閉可能なこと。わざわざ中腰になって鍵を開ける行為が不要なこと、直接ドアノブを触らなくて良いという面です。

基本的には今回説明したメリット・デメリットを確認し、それら要素を踏まえてもメリットの方が高い方は購入の検討をする価値があると思います。

住宅等の利便性を高めることで、そのメリットを受けやすい車椅子ユーザーや子育て世代、感染症対策を行いたい施設にはメリットがあるはずです。

ということで以上となります。参考となれば幸いです。






お役に立てたらシェアしていただけますと嬉しいです!
ABOUT US
アバター画像
YamaKen都市計画(まちづくり)を通じて都市を美しくしたい人
【資格】一級建築士、一級建築基準適合判定資格者、宅建士など 【実績・現在】元国と地方自治の役人:建築行政・都市計画行政・公共交通行政・まちづくりなどを10年以上経験 / 現在は、地元でまちづくり会社を運営し、都市に関わるコンサルタントや住宅設計、執筆活動を行っています。