近年の建築工事予定額における1㎡あたりの平均施工単価をリサーチしました(建築・住宅着工統計)

建築着工統計(住宅着工統計)から、令和2年度(2020年度)の構造・用途別の1㎡あたりの施工単価をリサーチしました〜〜!

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1㎡あたりの施工単価を知ることで、おおよその建築工事費を掴むことができます。
例えば、木造一戸建て住宅の1㎡あたりの施工単価が30万円/㎡であれば、仮に床面積が70㎡だとすると、工事費は2,100万円となります。ここに販売に掛かる経費等を加えれば販売価格となります。

施工単価を知ると、ある程度の事業費の大枠を知ることができるので便利です。




住宅着工統計(構造・用途別の施工単価)

令和2年度(2020年度)の住宅(一戸建て住宅、分譲マンション)の1㎡あたりの建築工事予定額は次の表のとおりです。

前年度である2019年度に比べて若干上昇しています。
(やっぱり、工事費は上昇を続けているんだ〜て感じ・・・、物価が上がって所得も上がればいいけど、所得が上がってないので、この上昇はあまりいいことじゃないですね。)

木造住宅自体はそれほど上がっていませんが、分譲マンションである共同住宅は前年度比で2.3%も上昇しているので、ここでもマンション価格が上昇している理由の一つが分かる。(*建築工事予定額であり販売額ではありませんので注意してください。)

ちなみに木造住宅であれば、坪単価で61万円なので、わたしの感覚では平均より少し低いかなという印象です。それでも低価格ハウスメーカーだと概ねの平均ともいえます。(*建築工事予定額であり販売額ではありませんのでご注意ください)

用途・構造令和2年度1㎡あたりの工事費予定額(㎡/万円)令和元年度1㎡あたりの工事費予定額(㎡/万円)前年度比(増)
一戸建て(木造)持家18.518.40.5%
一戸建て(鉄骨造)持家27.927.12.9%
共同住宅(鉄筋コンクリート造)分譲26.425.82.3%
出典:住宅着工統計(2020/2019年度平均)

(参考)「建築着工統計調査」からみる構造別の平米あたりの住宅建設工事費(2018年度)

こちらの記事でも分譲マンション価格上昇に関して記事を書いていますので、近年の建築動向に関してさらに知識を深めたい方はご覧ください。


✔️ 売却しやすいマンションの特徴や時期など、最近の不動産価格指数などから、賢く売却する方法を解説

建築着工統計(産業分類別・構造別の施工単価)

令和元・2年度産業分類別1㎡あたりの建築工事予定額(出典:建築着工統計)

産業分類別とは、事務所、店舗、工場・作業場、倉庫、学校、病院・診療所、その他となっています。

1㎡あたりの施工単価では、倉庫が最も低く、次いで店舗、工場の順に施工単価が高くなります。倉庫が低いのは小規模な倉庫の建築多いことや居室空間が無く簡易的なものが多いためです。

一方で、最も施工単価が高いのは病院・診療所となっています。

用途令和2年度工事費予定額(万円)/床面積(㎡)令和元年度工事費予定額(万円)/床面積(㎡)
事務所31.432.7
店舗19.217.0
工場及び作業場21.720.4
倉庫13.413.2
学校の校舎32.830.1
病院・診療所35.033.5
その他27.326.8
着工建築物:用途別、建築主別(建築物の数、床面積の合計、工事費予定額)*出典(建築着工統計)

続いて、上記の産業分類別の建築工事費予定額を構造別に分けたものです。

構造別(木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造)に分けることで、それぞれの施工単価がよく分かります。

産業分類・構造別1㎡あたりの工事費予定額(出典:建築着工統計)

上記をご覧頂くと分かりますが、学校の校舎を除いて木造が最も低いことが分かります。なお、木造の校舎が高いのは、耐火被覆や大断面の集成材などを使う関係から鉄骨よりも高くなっているものと想定されます。

もちろん構造ごとに経済的な理由や減価償却期間などの関係から構造を選択するため、㎡あたりの施工単価が低いから有利・不利とは一概には言えないので事業上はご注意ください。
それでも、償却期間が短く、かつ施工単価も低い木造は有利かな〜なんて思っています。

ということで以上となります。参考になりましたら幸いです。






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