コストコの出店条件をリサーチ!!次に出店する都市は!?

こんちわ。やまけんといいます。

普段は、建築や都市計画、不動産に関して役立つ情報を発信しているブロガーです。

いきなりですけど、テレビでコストコ(Costco)が特集される度に『わたしが住んでいる地域には出店しないのかな?』と思ったことはないですか??

多分、この記事を読んでいる理由の一つに出店条件を調べてみて訪問された方が多いかと思います。

ということで、コストコさんの出店条件を調べてみました

その上で、わたしの専門である建築や都市計画のノウハウから、これから出店する可能性のある地域についても調査してみたので、よかったら最後まで読んでみてください。




コストコの出店条件

実は、コストコさんの出店条件は、コストコジャパンさんが運営する公式ホームページに掲載されています。

次のように記載されています。

土地条件 ※令和2年11月25日時点

  • 高所得層マーケット
  • 企業が多い地域
  • 敷地面積 10,000坪以上(ガスステーション用敷地を含む)
  • 建築面積 約4,500坪
  • 半径10km=人口50万人以上
  • 用途地域=準工、商業、近隣商業(売り場面積1万㎡超)
  • 駐車場収容台数 800台以上
  • 車のアクセスの良い物件
  • 購入・定期借地(40年以上)・建貸

まとめてみると次のようになります。

項目 概要 備考・注意点
所得 高所得層 ※具体的な所得金額の提示はなし
事業所 企業が多い地域 ※多い地域の具体的な数値は提示なし
商圏人口 半径10km内50万人以上  
敷地面積 10,000坪以上
(約33,000㎡以上)
※駐車場収容台数は800台以上(大店立地法における駐車場台数の規制あり)
建築面積 約4,500坪以上
(約15,000㎡以上)
※売り場面積は1万㎡以上
都市計画上の用途地域 近隣商業地域、商業地域、準工業地域 注)準工業地域については、地区計画や特別用途地区により大規模集客施設の立地規制を行っている都市が多いので注意が必要。
アクセス性 車によるアクセス性の良いエリア  

出店条件を簡潔にいえば、床面積が1万㎡以上の大規模集客施設の立地が可能な敷地やアクセス性を備えたエリア(イオンモールやららぽーとのような大規模施設)で、かつ高所得層が多い地域で、店舗を中心として半径10km以内に人口50万人以上が必要となります。

最も大きなポイントしては、

  • 人口50万人以上
  • まとまった敷地
  • 高所得層

と思われます。自分自身が住んでいる地域の人口と隣接する市町村の人口などはGoogle先生で検索すればすぐに分かるようになっていると思うので、気になった方は調べてみてください。

 

ではでは・・・上記の出店条件を踏まえて出店可能性の高い地域を調査した結果を次項に書いてます。

出店可能性の高い地域

現在(令和2年11月)、出店している(公式リリースにより出店が示された店舗)地域と都市計画区域内の人口を見比べてみて、出店していない地域を調査してみました。

なお、東京、大阪、名古屋といった大都市圏については人口50万人以上の都市計画区域が多いですので、今後も出店可能性が高いことから調査対象から外しています。※あくまでも地方圏における出店可能性です。

調査してみると、指定都市クラス(人口50万以上)の人口規模を有する都市圏で出店していない地域としては、鹿児島市、岡山市、姫路市(中播都市計画区域)、大津市(大津湖南都市計画区域)、静岡市、岡崎市(西三河都市計画区域)、新潟市、宇都宮市あたりです。

その中でも、宇都宮市や新潟市は単独都市圏として人口50万以上を抱えており、かつ隣接・近接市町村にコストコが出店していないので出店可能性が高いと考えられたので、詳しくリサーチしてみました!

なお、参考比較までに人口規模等が近い水戸・勝田都市計画区域と周辺商圏人口としては最も小さい山形県上山市等の情報も掲載しました。

都市計画区域名 構成市町村 人口(H27国勢調査) 備考
水戸・勝田都市計画区域 水戸市、ひたちなか市、那珂市、茨城町、大洗町、城里町、東海村 56.8万人 ひたちなか市に2014年に出店
宇都宮都市計画区域 宇都宮市、鹿沼市、真岡市、上三川町、芳賀町、壬生町、高根沢町 79.5万人  
新潟都市計画区域 新潟市、新発田市、聖籠町 90.4万人  
富山高岡広域都市計画区域 富山市、高岡市、射水市 60.3万人 射水市に2015年に出店
金沢都市計画区域 金沢市、野々市市、内灘町 54.5万人 野々市市に2015年に出店
山形広域都市計画区域 山形市、上山市、天童市、山辺町、中山町 36.2万人 上山市に2015年に出店

※出典:都市計画施行状況調査(国土交通省)

上記の表の人口規模からしても、宇都宮と新潟の都市計画区域内に出店する可能性は高い(多分、適切な場所が見つからないだけ?)と思います。

コストコさんの場合、人口規模の他にも所得に関しても『高所得マーケット』という記載があったので、各都市の状況を考慮してみました。(集計上、富山及び金沢は対象から外しています。)

高所得層マーケット

高所得層については、『平成30年住宅・土地統計調査』における『第44−3 世帯の年間収入階級』を参考にしてみました。結果はこちらです。

 

表 世帯の年間収入階級の総数に占める割合(単位:%)

市町村名 300万円未満 300〜500万円未満 500〜700万円未満 700〜1,000万円未満 1,000〜1,500万円未満 1,500万円以上 (再掲)700万円以上
全国計 37.1 28.0 15.9 11.7 5.4 1.9 18.9
水戸・ひたちなか 35.1 28.4 16.8 12.7 5.5 1.4 19.6
新潟 37.3 28.2 16.6 11.5 4.8 1.5 17.9
宇都宮 31.6 28.2 18.6 13.5 6.2 1.9 21.6
山形・上山・天童 35.5 29.1 17.0 11.8 5.1 1.5 18.4

※出展:平成30年住宅・土地統計調査(国土交通省)を一部編集
*スマホの方で表が見づらい場合は横にしてみてください。

 

高所得世帯を年間世帯収入700万円以上と仮に設定してみたところ、最も割合が大きいのが宇都宮市でした。その次に水戸・ひたちなか市、三番目は山形・上山・天童市となりました。

以上から、都市圏の人口が50万人以上充足しておらず、かつ確実な高所得であると言い切れない地域でも山形のように立地している例をみると、Costcoさんの出店条件はあくまでも目安であることが分かります。

残りの条件であるまとまった土地(約3.3ha以上)でかつ商業地域の用途地域(若しくは変更可能な地域)のエリアを確保する方がフィックスなのかなと感じました。

というのも、こうしたまとまった地域は既にイオンモールやアウトレットモールといった大規模商業施設が立地していると考えられます・・・

都市計画上の用途地域(補足)

都市計画上注意しなければならないのが、用途地域です。

原則として、都市計画法における用途地域が『近隣商業地域、商業地域、準工業地域(内閣府から中心市街地活性化基本計画の認定を受けている市町村では、準工業地域への大規模集客施設の立地は不可)』に限られます。

また、都市の郊外で車のアクセス性がよいエリアでまとまった地域を確保する必要があるため、おそらく、多くの都市では、商業・近隣商業地域の未利用地は少ないですので、都市計画法上の用途地域を変更しないと立地できない地域が大半だと思いますから、市町村の都市計画サイドの支援及び協力が必要不可欠になると思います。

都市計画を変更する場合、市町村が有する都市計画法に基づく『都市計画マスタープラン』や都市再生特別措置法に基づく立地適正化計画』といった上位計画との整合性が求められますから、都市計画と整合が図られた出店計画であるか、市町村計画を出店計画に寄り添うかのいずれかの対応となるはずです。

まとめ

ということで、コストコの出店条件をまとめてみました。

郊外もしくは街中でもアクセス性の良いエリアで、原則として50万人以上の人口を有し、かつ所得が高く購買意欲のある地域であれば出店できる可能性はあると思います。

また、上山市の周辺都市圏のように人口30万人程度でも出店している例もあるので、人口30万圏域でもある程度、所得の高い層が多い地域であれば出店可能性もあるかなと思います。

◎人口30万人以上の都市圏はこちら⬇️

人口30万人以上の都市圏(都市計画区域)一覧

 

それでは以上となります。参考となれば幸いです。