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【不燃材料告示の改正】2022年5月末に告示が改正されていたの皆さん知ってました?

こんにちは! YamakenBloigです。

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不燃材料告示に「土壁」が追加

そもそも不燃材料告示とは、平成12年建設省告示第1400号のことです。不燃材料告示には、コンクリートや石膏ボード、ガラスといった普段、建築材料として使用している材料が定められています。

不燃材料を使用するケースといえば特殊建築物等の内装制限ですよね。

建築着工の多い非特建の一戸建て住宅であれば火器使用室に使用するくらいですが、ほとんどは特建の飲食店や店舗、ホテルといった用途でかつ床面積の比較的大きな建築物の内装において使用されます。

この「壁土」、従来は、日本古来の内装仕様であるにも関わらず不燃材料告示に規定されていたなったんですよね。

ですので、使いたい場合には国土交通大臣認定品(NM、QM認定品)が用意されていましたが、今回の告示改正により告示仕様の壁土も仕様することができることになったということ。ですので、左官業の方にとっては朗報かと思います。

不燃材料告示に追加された仕様

厚さが 10 mm以上の壁土

特に近年では、使わなくなった戸建住宅や古民家を旅館・ホテルへの用途変更が増加傾向にあるので、DIYで違法建築物とされないためにも、告示改正は必然だったのかなといった印象を受けます。

壁土の施工に関する補足

施工に関しては、(一社)日本左官業組合連合会のサイトにおいて、「壁土を不燃材料として建築物に用いる場合の壁土仕上げ標準施工要領(令和4年6月)」が公開されており、壁土仕上げ標準施工要領として次の4つの方法が示されています。

  • せっこうボードを下地とする切返し仕上げ
  • こまい壁の下塗りを下地とする中塗り仕上げ及び中塗りを下地とした土物仕上げ
  • こまい壁の下塗りを下地とする中塗り仕上げ
  • こまい壁の中塗りを下地とする土物仕上げ

左官業組合連合会のサイトでは施工容量をダウンロードすることができるようになっているので、参考にしてみてください。

※出典:http://www.nissaren.or.jp/17589

DIYで施工する人は注意して欲しい点として、国の技術的助言によると「土壁に含有可能な最大量の藁すさ(原土と骨材を合わせた乾燥質量に対して質量比 3.2%)を用いて最も不利な条件の仕様で試験を行い、不燃材料としての性能が確保されることを確認したものであるが、施工性を高める等の目的で合成樹脂系の混和材を添加する場合については、実験等で不燃性能を確認できておらず本改正告示に規定する仕様の壁土に該当しないため、大臣認定を取得することが必要になる。」
*出典:https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_tk_000096.html

と書かれており、「合成樹脂系の混和材の添加」については不燃材料告示から外れることとなりますので、くれぐれも注意してください。とはいっても、施工されてしまった後はどのような仕様としたか不明ですけどね・・・(笑)

施行日

こちらの告示は、2022年5月31日付けで公布・施行されています。
*改正告示名:不燃材料を定める件の一部を改正する件(令和4年国土交通省告示第599号)


ということで以上となります。参考となりましたら幸いです。






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YamaKen都市計画(まちづくり)を通じて都市を美しくしたい人
【資格】一級建築士、一級建築基準適合判定資格者(建築主事)、宅建士など 【実績・現在】元国と地方自治の役人:建築行政・都市計画行政・公共交通行政・まちづくりなどを10年以上経験 / 現在は、地元でまちづくり会社を運営し、都市に関わるコンサルタントや住宅設計、執筆活動を行っています。