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【バヌアツの法則】ニュージーランド地震・バヌアツ付近の地震と日本で発生する地震との関連性をリサーチ。

こんにちは!やまけん(@yama_architect)といいます^ ^
YamakenBlogは、建築や都市計画、不動産に関して業務に役立つ豆知識を発信しているほぼ趣味ブログです。

この記事では、関東・東北の太平洋沖で発生する地震とニュージーランド付近で発生する地震との関係性についてまとめている記事です。
*大きな地震が発生する度に随時更新しています。




バヌアツの法則とは?

最近よくTwitter上で、ニュージーランド付近で起きる地震と日本の地震とが強く関係していて、ニュージーランド付近で規模の大きい地震が起きると日本でも規模の大きい地震が発生する!という内容のツイートが流れてきてました。

実際に2011年3月11日の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の数週間前の2月22日には、ニュージーランドでM6.3の地震(カンタベリー地震)が発生して、日本人28人を含む185人が犠牲となっています。

また、直近では、令和3年2月10日に発生したニュージランドの北部(ロイヤリティー諸島南東方)でM7.7の地震が発生(現地では最大で64㎝の津波を観測)し、その3日後には、福島県沖でM7.3の地震が発生し、宮城県内の最大震度6強の揺れを観測しています。

とこんな感じに、相関・関連しているといった情報だったので、わたしも怖くなりちょっと調べてみました!!(Twitter界隈では、バヌアツの法則というらしいです。過去にも新聞等で記事になったようですが、わたしの場合は完全スルーしてましたww)

2019年〜2021年(記事作成日)の間に発生した大規模な地震を一覧にまとめました。
ニュージーランド付近(なお、参考に日本とニュージーランドのおよそ中間点にあり、太平洋プレートでつながっているパプアニューギニアも含めています)

NZ地震と日本(概ねM5以上)地震との関係2019~現在まで

*M:マグニチュード(地震そのものの大きさ(規模))

地震の規模年月日発生場所深さ(km)
M6.818年3月9日ニューギニア付近パプアニューギニア、ニューアイルランド30
M5.118年3月23日宮城県沖50
M6.918年3月30日6:25ニューギニア付近パプアニューギニア、ニューブリテン49
M5.118年3月30日8:17茨城県北部60
M7.118年8月29日南太平洋ローヤリティ諸島南東方25
M5.6
M6.7
18年9月5日
18年9月6日
茨城県沖
胆振地方中東部
60
40
M6.918年9月10日13:10ニュージーランド付近ケルマデック諸島南方116
M4.818年9月10日23:58千葉県南東沖30
M7.018年10月11日ニューギニア付近パプアニューギニア、ニューブリテン41
M5.318年10月12日千葉県北東部50
M7.518年12月5日南太平洋ローヤリティ諸島南東方21
M5.118年12月8日福島県沖40
M7.119年5月7日ニューギニア付近パプアニューギニア、ニューギニア東部133
M6.319年5月10日日向灘30
M7.619年5月14日ニューギニア付近パプアニューギニア、ニューブリテン35
M5.119年5月25日千葉県南部40
M7.319年6月16日ニュージーランド付近ケルマデック諸島40
M5.219年6月17日茨城県北部80
M7.420年6月18日ニュージーランド付近ケルマデック諸島南方32
M6.120年6月25日千葉県東方沖40
M7.721年2月10日南太平洋ローヤリティ諸島南東方10
M7.321年2月13日福島県沖60
M6.721年2月16日バヌアツ諸島15
M4.5
M4.7
21年2月17日
21年2月19日
福島県沖50
M7.3
M7.4
M8.1
21年3月4日
21年3月5日
21年3月5日
ニュージーランド北東部
南太平洋ケルマデック諸島
南太平洋ケルマデック諸島
10
10
10
M5.3
M6.9
21年3月17日
21年3月20日
福島県沖
宮城県沖
60
59
M6.621年4月1日ケルマデック諸島105
M6.8
M6.0
21年5月1日
21年5月12日
宮城県沖
福島県沖
51
40
M6.821年5月21日フィジー地方10
M5.3
M5.0
M5.6
21年5月29日
21年5月29日
21年5月29日
茨城県沖
茨城県沖
茨城県沖
20〜40
M6.721年6月20日ニュージーランド、ケルマデック諸島付近52
M6.0
M5.6
M5.8
21年8月4日
21年8月4日
21年8月4日
茨城県沖
茨城県沖
茨城県沖
40
30
30
M7.121年8月18日バヌアツ84
M5.221年8月22日福島県沖60
M7.221年10月6日バヌアツ500
M5.921年10月6日岩手県沖60
M5.921年10月7日千葉県北西部80
M7.021年10月9日バヌアツ525
M6.621年10月15日ソロモン諸島34
M6.621年11月10日沖縄本島南方沖10
M6.621年11月29日伊豆10
M6.021年12月25日トンガ105
M1.022年1月15日トンガ*海底火山噴火
M6.622年1月22日日向灘50
M6.622年1月29日ニュージーランド北、ケルマデック諸島地域34
M6.222年2月13日グアム43
M6.922年2月16日フィジー568
M5.222年2月18日宮城県沖50
M6.822年3月2日ケルマデック諸島 ニュー ジーランド34
M7.422年3月16日福島県沖60
M7.222年3月31日ロイヤリティ諸島の南東部10
M5.222年4月19日茨城県北部90
M6.922年5月19日ニュージーランド南(MACQUARIE)29
M6.022年5月22日茨城県沖
M5.422年5月23日青森県東方沖10
M6.922年5月27日ロイヤリティ諸島の南東部10
M5.422年5月29日茨城県沖50
M5.122年6月12日福島県沖50
M5.022年6月20日石川県能登地方10
M5.622年6月24日与那国島近海20
M5.422年7月6日宮城県沖60
M5.822年7月12日トンガ10
M5.722年7月12日サモア10
M5.222年7月14日ケルマデック諸島地域10
M5.122年7月25日ケルマデック島69
M5.422年8月3日ケルマデック諸島地域10
M5.622年8月4日福島県沖60
M5.722年8月5日ニュージーランド・ケルマデック諸島30
M4.922年8月6日茨城県沖40
M5.222年8月10日バヌアツ共和国イサンジェルの北30
M5.122年8月18日福島県浪江沖61
M5.822年8月30日ケルマデック島以南32
M7.622年9月11日パプアニューギニア・カイナントゥ
*参考記載
66
M5.322年9月22日千葉県東方沖30
M5.822年9月29日ロイヤリティ諸島南東10
M5.122年10月21日福島県沖30
M5.222年11月8日バヌアツ10
M5.022年11月9日茨城県南部50
M7.3
M5.1
22年11月11日
22年11月11日
トンガ
トンガ・ネイアフ
25
17
M7.022年11月22日ソロモン諸島・マランゴの南東15
M6.022年11月22日ソロモン諸島10
M5.022年11月30日福島県沖66
M5.722年11月30日ニュージーランド北島
M5.022年12月27日トンガ10
M5.323年1月5日バヌアツ24
M4.723年1月8日福島県沖50
M7.023年1月8日バヌアツ23
M5.223年1月9日バヌアツ10
M5.223年1月12日トンガ10
M5.623年1月15日バヌアツ32
M4.923年1月20日宮城県沖50
M5.423年1月20日ケルマデック諸島地域10
M5.023年1月22日トンガ10
M5.223年1月25日福島県沖40
M5.023年1月26日ケルマデック諸島地域38
M6.023年1月26日ニュージーランド・ケルマデック諸島136
M4.923年1月30日ニュージーランド・ケルマデック諸島41
M4.923年2月2日ニュージーランド10
M5.123年2月4日バヌアツ107
M5.023年2月4日ニュージーランド101
M5.223年2月4日トンガ10
M5.023年2月4日トンガ10
M5.123年2月6日ニュージーランド・ケルマデック諸島10
M5.023年2月10日ニュージーランド・ケルマデック諸島10
M4.623年2月13日福島県沖57
M5.623年2月14日バヌアツ118
M5.723年2月15日ニュージーランド・クック海峡74
M4.923年2月18日バヌアツ41
M5.123年2月21日トンガ10
M6.023年2月25日北海道釧路50
M5.023年2月26日ニュージーランド23
M5.123年2月27日ケルマデック諸島41
M5.223年2月28日千葉県沖10
M6.923年3月4日ニュージーランド206
M5.223年3月5日トンガ47
M4.923年3月7日バヌアツ74
M5.223年3月11日伊豆10
M5.523年3月11日フィジー10
M5.023年3月12日フィジー10
M4.723年3月13日ニュージーランド10
M5.023年3月13日ケルマデック諸島地域10
M7.023年3月16日ケルマデック諸島地域22
M5.323年3月18日ニュージランド北部10
M4.823年3月19日伊豆諸島10
M4.923年3月20日伊豆諸島10
M5.623年3月22日岩手県沖35
M5.523年3月22日ケルマデック諸島地域10
*出典:気象庁、tenki.jpPTWCUSGS、日:UTC
*深さ300~600km程度の震源における地震は記載していない。

結論・補足情報

相関してそうですね?と言われればそう見えますが、相関してませんよね?と言われるとそうのような感じも受けます。

実際は上記の地震以外に太平洋プレート・フィリピン海プレートでは、ほぼ毎日のように小中規模の地震が発生しています。

上記の表はあくまでもニュージーランド付近で発生した概ねマグニチュード5以上を集計したのみの数値となるため、M5未満は記載していません。

つまり、明確な相関性や関連性があるとは確実にはいえませんでした。

しかしながら、比較的規模の大きい地震がニュージランド付近で発生すると、その数日から数週間後に日本でも海溝型の規模の大きい地震が発生しているのは間違いない事実です。
(相関性があると明確にいえる根拠がないだけかも)

ということで以上です。

日本近海では、常に地震が発生していることが気象庁のホームページをご覧頂くと分かると思います。常日頃から、警戒した方が良いと考えられます。

なお、今後、国内のどこの地域で規模の大きい地震が発生するのかは、国の地震本部が作成している『全国地震動予測地図』が参考になりますので、参考リンクを貼って置きます。
>>https://www.jishin.go.jp/evaluation/seismic_hazard_map/shm_report/

>>>ニュージランド地震と関係性がありそうな日本海溝型地震に関する発生確率などの記事はこちらにまとめておりますので是非ご覧ください。

追加補足

ちなみにですが、マグニチュードや震度の大きい地震が発生したからと言って一概に建物やインフラに大きな影響を及ぼすわけではないので、「地震は100%危険」と思い込むなど、過度に不安になる必要はないです。

とはいえ、直下型が起きる地域では建築基準法(最低基準)で建築されている建物ですと危険な場合があります。地震と建物との関係性(どういった揺れで建物が倒壊するのか。)に関する記事を読んで頂ければ悩みが解消するはずです。






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