【合格率9.9%】2023年一級建築士試験結果(合格者)が発表されました!

この記事では、令和5年12月25日(月)に発表が行われた令和5年一級建築士試験の結果について、簡単かつ分かりやすく考察しています。

2022年度(令和4年度)の結果はこちら




最終合格率は9.9%

最終合格率は前回の令和4年度と同じく9.9%製図試験に限ってみてみると、前回は、33.0%で今回もほぼ同じの33.2%となりました。

なお、最終合格率9.9%という数字。令和3年度も9.9%でしたので3年連続で10%未満という結果となりました。

表には記載していませんが、年々最終合格率が下がっています。令和3年度より前は10〜12%前後でしたが、前回に続き3年連続10%未満ということですので今後も10%未満の合格率を継続していくのか来年度(令和6年度)の傾向が気になるところです。

製図試験のランク別割合ですが、前回と今回を比較すると次のようになります。

試験年度最終
合格率
❶令和4年度33.06.132.428.59.9
❷令和5年度33.22.122.142.69.9
❷-❶+0.2-4.0-10.3+14.1±0.0
令和4年度・令和5年どのランク別割合(%)の比較
*ランクの区分(ランクⅠのみ合格)
ランクⅠ:知識及び技能を有するもの
ランクⅡ:知識及び技能が不足しているもの
ランクⅢ:知識及び技能が著しく不足しているもの
ランクⅣ:設計条件及び要求図書に対する重大な不適合に該当するもの

今回の結果で特徴的なのは、前回に比べてランクⅢが減り、ランクⅣが多いという点です。ランクⅣとは、「設計条件及び要求図書に対する重大な不適合に該当するもの」のことです。

例えば、法令違反を行ってしまっているケースです。

今回の例では、第二種中高層住居専用地域かつ日影規制指定外のため北側斜線制限が適用されます。また、公園については北斜の緩和がないため、勘違いし多くの方が法令違反を犯してしまったのでは?と考えられるところです。加えて、延焼の恐れのある範囲に防火設備を設けていないなどが考えられそうです。

新制度受験者の割合が上昇

2020年度試験から開始された新制度による受験者の割合と人数が増加しています。

新制度では、建築系大学卒であれば、2年の実務経験不要で受験(ただし、資格登録には2年以上の実務経験が必要)することができるため、会社員や公務員よりも勉強時間を確保可能な学生の割合が増加していると推定されるところです。

合格者の3割が新制度によるもので、新制度合格者の大半が20代です。

年度合格者合格者割合
令和2年度672人17.7%
令和3年度930人24.7%
令和4年度1,003人28.9%
令和5年度1,125人33.1%
新制度受験者の合格者割合と合格者数の推移(*出典:国土交通省https://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000985.html

補足:新制度導入で二級建築士の受験者が増加

新制度により実務経験なしでも二級建築士であれば受験することが可能となったこともあってか二級建築士の資格のみで受験している割合が増加しています。

大学別合格ランキング

大学別ランキングはこちらの記事にまとめています。






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YamaKen都市計画(まちづくり)を通じて都市を美しくしたい人
【資格】1級建築士、建築基準適合判定資格者、宅建士など 【実績・現在】元役人:建築・都市計画・公共交通行政などを10年以上経験 / 現在は、まちづくり会社を運営:建築法規・都市計画コンサル,事業所の立地検討,住宅設計など