こちら記事では、一度で合格したかった一級建築士製図試験の挑戦記をお伝えします。
そんな私が、どのようにして試験に取り組み、苦労と工夫を繰り返し、ついに合格することができたのか。是非、これから受験を考えている方や、独学で挑戦している方の参考になればと思います。
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一級建築士製図試験の苦労と工夫
一級建築士試験に挑戦している人たちが、どれだけの努力と苦労をしているか、実際に自分が経験してみてよくわかりました。
あなたも経験してみないと分からなかった。ということがあると思いますが、それが色濃い試験の一つだと思います。
特に製図試験は、試験時間が6時間以上もあり、精神的・肉体的にも本当に大変です。製図試験勉強は腰は痛いし、指はいたしで…本当つらいです。笑
私はお金の都合で独学を選択せざるを得ませんでした。(当然ですが、役所は製図試験の学校に通う授業料は補助してくれません。加えて、建築士になっても何も恩恵はありません。)。
通常は独学で受験する人は少ないでしょう。そのため、製図試験ではかなり苦労しました。
結果的に筆記試験は1年目で合格し、製図試験は3年目の最後の年でようやく合格することができました。
3年もかかってしまいましたが、無事に一級建築士になることができました。
*その後、建築確認審査や各種検査業務を経験し、建築基準適合判定資格者(建築主事試験)にも独学で合格しました。
これから試験に挑戦する方や、「絶対独学で合格してやる!」という強い意志を持つ人の参考になれば嬉しいです。体験談を通じて、試験に向き合う皆さんに役立つ情報や、独学での工夫をお伝えしたいと思います。
合格してから10年経過していませんので、試験内容は今もほとんど変わっていないと思います。
まずは、一級建築士の合格率や出身大学に関する資料を以下にご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
筆記(学科)試験へのアプローチ
筆記試験は独学でも十分に対応可能です。
実際、私自身が独学で合格を果たしました。
ただし、勉強を開始するまでに時間がかかる人や、勉強が苦手に感じている方。どの部分をどのように勉強すべきか迷ってしまう人は、迷うことなく専門の学校に通うことをおすすめします。
私が独学で筆記試験に取り組んだ方法は、過去問を繰り返し解くだけでした。ただし、建築行政の職員としてある程度の知識を得ていたことも手助けになったのもあります。
*おそらく、過去問攻略は大規模な法令改正がない限りは通用しますが満点は無理です。
少なくとも、過去問を3回以上は解いたと思います。過去問を解いてわからない用語や概念が出てきたら、インターネットやテキストで調べて理解を深めるようにしていました。
この方法で、筆記試験の合格圏内の点数を獲得できました。そのため、一次試験の合格発表まで神経をすり減らすことなく、次の製図試験に集中することができました。
なお、法例集にインデックスを付けることについてですが、役所で法令審査をしている者は誰もつけません(つけても邪魔なだけ。インデックス頼りになる。)。それに、私の主義ではありませんでした。
私の場合、過去問を繰り返し解くことで、法令に関する知識も自然と身についていきました。
関連記事:令和4年一級建築士試験結果についての考察記事です。
関連記事:令和5年一級建築士試験結果についての考察記事です。
製図試験への挑戦と克服
製図試験は、学生時代以降ほとんど製図経験がなかったため、私にとっては大きな壁でした。そのため、3年間かかってしまいました…。
独学では市販の製図用テキストが頼りでしたので、自分に合ったもの(大手2社のテキスト本)を選んで使用しました。
出版社によって図面の表現方法が微妙に異なるため、自分が好むパターンや効率的に図面が描ける方法を選びました。
- 1年目
1年目はそもそも論として、エスキスがまとまらず、見切り発車で図面を書き進めました。結局、時間内に書き終えたものの、チェックできず要求を満たしていない箇所が多く、残念ながら不合格となりました。 - 2年目
2年目は、一年目の教訓を活かし、エスキスから図面を書き上げるまでを繰り返し練習しました。試験前までに約15枚の図面を完成させました。
しかし、試験当日に焦ってエスキスがまとまらず、またもや見切り発車。結果、重複距離を無視した建築物を描いてしまい、再び不合格となりました。 - 3年目
3年目は、前年同様に約15枚の図面を書き上げました。
試験当日は、偶然にもエスキスがスムーズにまとまり、法令チェックも問題なく、時間的余裕もできました。
そのおかげで、図面も丁寧に仕上げることができ、見事合格を勝ち取りました。
関連記事:2022年製図試験対策の記事です。
関連記事:2021年製図試験対策の記事です。
製図試験のまとめと成功のポイント
製図試験に合格するための重要なポイントは、以下のとおりです。
- エスキスがスムーズにまとまるかどうか
(注)エスキス見切り発車は図面に不整合(柱や階段の位置など)を生じさせるリスクがあります) - 試験当日の運も一部影響しますがその運を引き寄せるために、練習段階では必ずエスキスを試験用の図面サイズに書き起こすことが肝要です。
エスキスで描いたボリューム感と実際の図面上でのボリューム感が異なるため、この感覚を身につけることでエスキスがまとまりやすくなります。 - 最低でも15枚程度、エスキスから図面までを時間内に書き上げる練習を積んでおくことで、独学でも合格できる可能性が高まります。
この記事が、これから一級建築士試験に挑戦する皆さんの助けとなれば幸いです。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
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