【2022年版】コツコツ努力で独学合格:一級建築士製図試験[製図編]

この記事では独学で2022年度一級建築士試験製図試験に合格を目指す方向けに7月22日に発表された設計製図課題(事務所ビル)から試験のポイントを書いています。
独学合格者の視点を踏まえて書いており「サクッと」読めるようにしてあるので参考になれば幸いです。

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2022年度試験は「事務所ビル」・要求図書

2022年度の一級建築士製図試験の課題は事務所ビルになりました。

てかなんで、試験サイトの『事務所ビル』のところ、”画像”なんでしょうね(笑)
普通に、文字を打てばいいと思うんですけど、画像化して貼り付ける手間は大したことはないでしょうけど・・・みんななんで?と思っていると思う。

本題に戻します(笑)

まずは建築物の用途が「事務所」ということで特殊建築物ではないという事にホッとしている方もいるのではないでしょうか。ところが、規模が大きければ防火・避難規定は適用されるので、特殊建築物とあまり変わらないといえば変わらないんですよね。ですので、気を抜かずに法令に適合しているかどうかの確認は必要です。

要求図書
  • 1階平面図・配置図(縮尺1/200)
  • 各階平面図(縮尺1/200)
    ※各階平面図については、試験問題中に示す設計条件等において指定する。
  • 断面図(縮尺1/200)
  • 面積表
  • 計画の要点等
    (注1)建築基準法令等に適合した建築物の計画(建蔽率、容積率、高さの制限、延焼のおそれのある部分、防火区画、避難施設 等)とする。
    (注2)「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」に規定する「建築物移動等円滑化基準」を満たす計画とする。
    ※出典:https://www.jaeic.or.jp/smph/shiken/1k/1k-seizu.html

要求図書の注釈として「建築物移動等円滑化基準」が追加されています。これは例年には無かった要求なので、バリアフリー法の「建築物移動等円滑化基準」は覚える必要がある知識となりそうです。

バリアフリー法の基準としては、2種類あり、一つは今回の要求図書の注釈に書かれている「建築物移動等円滑化基準」、もう一つは「建築物移動等円滑化誘導基準」です。

前者は、バリアフリー法に基づき建築確認申請の中で審査される必ず適用させなければならない義務基準で、後者は容積率等の緩和を受けるための認定基準(所管行政庁から建築物の認定を受けることができる基準)となっており、認定を受ける観点から後者の方が基準がより厳しく設定されています。

ちなみに「建築物移動等円滑化基準」を適用させなければならない建築物の用途に「事務所」は該当しません(法律上は特別特定建築物が対象。事務所は特定建築物であり、バリアフリー法第16条第1項の規定により努力義務となる)。

第16条 建築主等は、特定建築物(特別特定建築物を除く。以下この条において同じ。)の建築(用途の変更をして特定建築物にすることを含む。次条第一項において同じ。)をしようとするときは、当該特定建築物を建築物移動等円滑化基準に適合させるために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。
*特定建築物:バリアフリー法施行令第4条に記載

バリアフリー法第16条第1項

法律上は努力義務である用途ではあるものの、要求図書注釈では、”建築物移動等円滑化基準”を満たす計画とするとされているので、必ず満足するように計画します。

▶︎▶︎▶︎円滑化基準と円滑化誘導基準の違いについてはこちらの記事でもまとめているので、良かったら参考にしてみてください。

今回の試験では法適合義務基準なので一般的な床面積2,000㎡以上の商業施設などはバリアフリー法に基づき設計が行われています。

なお、「建築物移動等円滑化基準」の内容については、国土交通省のサイトで確認することができますので必ずチェック(※サイト内の”移動等円滑化基準チェックリスト”)しておきましょう。
▶︎▶︎▶︎国土交通省サイトリンク:https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/jutakukentiku_house_fr_000049.html

一般的な建築法規も含めて図解で理解したいという方はこちらの書籍もおすすめです。

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留意事項

建築物の計画に当たっての留意事項
  • 敷地の周辺環境に配慮して計画する。
  • バリアフリー、省エネルギー、二酸化炭素排出量削減、セキュリティ等に配慮して計画する。
  • 各要求室を適切にゾーニングし、明快な動線計画とする。
  • 建築物全体が、構造耐力上、安全であるとともに、経済性に配慮して計画する。
  • 構造種別に応じた架構形式及びスパン割りを適切に計画するとともに、適切な断面寸法の部材を計画する。
  • 空気調和設備、給排水衛生設備、電気設備、昇降機設備等を適切に計画する。

留意事項として、新たに「二酸化炭素排出量削減」が追加されています。

設備関係の省エネルギーに加えて、太陽光発電や太陽熱・地中熱の利用、バイオマスなどいった二酸化炭素排出量削減に必要な記述(計画の要点等)が求められそうです。

ちなみにまさかとは思いますが、脱炭素では木造構造推しとなっているので「木造」で中層建築物を設計しなさいとする要求は100%否定できないので留意はしておいた方が良いかなと思います。(木造で設計しなさいはさすがになさそうですけど否定できない辛さ…)

私も大規模木造は全く分からないので(笑)このような書籍を参考にしてみるのが良いかなと思います。

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製図試験の勉強について

まずは、こちらの書籍を読んで製図試験の勉強方法や製図方法を覚えるのが最も効率的です。
※設計事務所に勤務されていて普段から図面を描いている方は不要

製図試験対策講座を開校されている方(雲母未来さん)が独学合格を目指す方向けにとても参考になるテキストを販売されています。

絶対に独学で合格を目指すんだ!って方は購入し、テキストを活用して勉強すれば合格に近づく可能性があります。参考にアマゾンのリンク先を貼っておきますので購入してみてください。

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その他の留意事項としては、一般的な建築法規が適用されますが、設計製図課題(大手では夏頃発売。発売され次第、こちらのページにリンクを貼る予定です)テキストが発売されたら、この書籍で勉強すれば(最低2冊以上購入)すれば製図試験の対策準備としては問題がないと考えています。

防火・避難規定に関しては、避難距離2以上の直通階段、防火区画(面積区画、竪穴区画、スパンドレルなど)は最低限の知識として身に付けておく必要がありますが、設計製図課題テキストを読めばある程度理解することができますから書籍購入が効率的な独学合格への近道と考えられます。

なお、図面はちゃんとした厚紙(以下のようなもの)を購入して少なくとも”15”回以上は解くようにしてみてください。

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毎回、エスキスから製図まで一貫して仕上げるように勉強すればひとまず試験には挑むことができるはずです。

製図の独学受験者が途中で諦めてしまう理由として勉強を継続できないことにあるように思います。つまり、自身で1日あたり6時間以上の継続的な勉強が可能な方は独学受験でOKだと思います。

一方で、時間が無いから効率良く勉強したい(&資金もある)という方はむしろ学校や通信教育をおすすめします。

わたしの受験に関する過去話など製図試験に関する過去記事リンクを貼っておきますのでお時間ありましたら参考にして頂ければ幸いです。