この記事では、「非線引き都市計画区域」を簡単かつ分かりやすく解説しています。
非線引きの意味
非線引き都市計画区域とは、都市計画区域内に市街化を促進する「市街化区域」、並びに市街化を抑制する「市街化調整区域」を指定していない都市計画区域(都市)をいいます。
市街化区域と市街化調整区域を指定することを通称”線引き”といいます。
その名のとおり都市計画地図上で”線”を引く行為だからです。制度としては1968年(昭和43年)の新都市計画法制定時からとなります。
法律上の用語では「区域区分」といい都市計画の根幹となるツールです。つまり、「非線引き」とは、区域区分を指定していないことを言います。
非線引き都市計画区域とは
補足解説記事
以前、相談で「市街化区域外ってなに?」と聞かれたことがあったのでこちらの記事にまとめています。線引きと非線引きとあわせて学習するとより覚えやすいと思います。
補足記事:市街化区域外ってなに!?
線引きは選択制
”未”ではなく”非”なのは一部の都市圏を除いて”選択制”のためです。
*一部の都市圏:三大都市圏及び政令指定都市の一部です。
「未線引き都市計画区域」とは異なるので使い方には注意が必要(普段の生活は使用することはないですが、自治体担当者は必須。)です。
未線引き都市計画区域については、こちらのページで解説を行っていますので合わせてご覧ください。
補足記事:未線引き都市計画区域とは
非線引き都市計画区域は、中大都市以外の都市で、人口集中地区があるような市街地を有しかつ市町村でかつ人口10万人未満の都市計画区域である場合。さらに、香川県や宮崎県都城のように過去に線引き都市であったが個々の事情により廃止し非線引きとなった場合もあります。
補足記事
・区域区分を指定していない都市計画区域
※区域区分:市街化を促進する市街化区域と抑制する市街化調整区域の分け